シンガポール航空(読み)しんがぽーるこうくう(英語表記)Singapore Airlines Ltd.

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シンガポール航空」の意味・わかりやすい解説

シンガポール航空
しんがぽーるこうくう
Singapore Airlines Ltd.

シンガポールの航空会社。略称SIA。1947年、シンガポールとマレーシアクアラ・ルンプールイポーペナンとの間を双発エンジンの小型機で運行する小航空会社マラヤン航空Malayan Airways(MAL)として設立された。1963年のマレーシア連邦の創設に伴いマレーシアン航空Malaysian Airways(MAL)と改称、さらに3年後にはマレーシアとシンガポール両政府の共同経営となったことから、マレーシア・シンガポール航空Malaysia-Singapore Airlines(MSA)と改称。このマレーシア・シンガポール航空は1971年、マレーシア・エアラインズ(現、マレーシア航空)とシンガポール航空に分離された。

 2000年4月にスターアライアンス加盟。2004年(平成16)から全日空ANA)とコードシェアリング(共同運航)している。2011年時点で日本へは東京、名古屋、大阪、福岡に就航している。

 2008年の売上高は159億9630万シンガポールドル、総資産は248億1850万シンガポールドル、従業員数1万4343人。

[上川孝夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シンガポール航空」の意味・わかりやすい解説

シンガポール航空
シンガポールこうくう
Singapore Airlines

シンガポールを代表する航空会社。1972年に,それまでのマレーシア・シンガポール航空がマレーシアとシンガポールに分かれて独立したもので,2011年初現在,シンガポールのチャンギ国際空港拠点として世界 100都市以上に定期航空便を運航している。子会社のシルクエアも 30ヵ所近い空港に飛行中。1979年には超音速旅客機コンコルドの運航に乗り出し,一時は英国航空と共同でシンガポール―ロンドン間を定期運航していた。このときの機体は英国航空の所有機だが,左側面をシンガポール航空の塗装にしていた。2004年にはシンガポールからニューヨーク近郊のニューアーク国際空港へ直行便を開設した。これは世界最長路線で,所要時間 18時間30分。また世界で初めて超巨大旅客機エアバスA380を導入し,2007年10月オーストラリアのシドニーへ定期便を開設,まもなく東京へも乗り入れた。2008年5月からはシンガポール―ニューヨーク間でビジネスクラスだけの旅客便を運航するなど,次々と新しい企画を打ち出している。2011年初時点の保有機はエアバス機とボーイング機合わせて 110機以上。

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百科事典マイペディア 「シンガポール航空」の意味・わかりやすい解説

シンガポール航空[会社]【シンガポールこうくう】

東南アジアを中心に37ヵ国64都市を結ぶシンガポールの航空会社。前身は1947年設立のマレーシア航空で,1972年にマレーシア航空と分離して現在の形態となった。平均機齢は,世界平均を大きく下回る約5年。サービス水準と安全性の高さで定評がある。1968年東京に乗り入れ,以来大阪,福岡,名古屋,仙台広島と次々と乗り入れている。2002年以降,機内eメールサービスやインターネットチェックインなどのサービス拡充。航空連合スター・アライアンスに加盟。本社シンガポール。2011年3月期売上高145億2480万ドル。

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