デジタル大辞泉 「しんと」の意味・読み・例文・類語 しん‐と [副](スル)1 物音一つしないさま。静まりかえっているさま。「教室が水を打ったようにしんとなる」2 寒さ・音などが深く身にしみとおるさま。「土間へ入ると、―寒くて」〈康成・雪国〉[類語]しいんと・ひっそり・ひそやか・音無し・無音・微音・しめやか・静まり返る・水を打ったよう 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「しんと」の意味・読み・例文・類語 しん‐と 〘 副詞 〙① 物音一つしないで、静まりかえっているさまを表わす語。しんしん。[初出の実例]「春をしたへる哥や案ずる お座敷は三月しんとしづまりて」(出典:俳諧・毛吹草(1638)一)② 寒さ、音、声などが身に深くしみとおるようなさまを表わす語。しんしん。[初出の実例]「此低い声が耳の底をつき抜けて頭の中へしんと浸み込んだ様な気持がする」(出典:琴のそら音(1905)〈夏目漱石〉) シント 〘 造語要素 〙 ( [オランダ語] sint ) ( 英語の「セント(saint)」にあたる ) 聖。[初出の実例]「聖(シント)俺多扭斯(アントニユス)(=古哲の名)は、里西波亜の産なるを以て」(出典:輿地誌略(1826)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例