改訂新版 世界大百科事典 「ジオキサン」の意味・わかりやすい解説
ジオキサン
dioxane

シクロヘキサンの2個のメチレン結合-CH2-を酸素で置換した型の化合物。2個の酸素の位置によって1 ,3-ジオキサンと1 ,4-ジオキサンの2種の異性体がある。通常ジオキサンといえば1 ,4-異性体をさす。
1 ,4-ジオキサン
芳香をもつ無色の液体。融点11.80℃,沸点101.40℃。水やエチルアルコール,エーテルなどの有機溶媒によく溶ける。やや毒性があり,皮膚や粘膜を刺激する。すぐれた有機溶媒であり,とくに酢酸セルロース,エチルセルロース,樹脂,ワックス等のよい溶剤である。エチレングリコールまたはポリエチレングリコールを硫酸,塩化亜鉛などを触媒として加熱蒸留すると得られる。
1 ,3-ジオキサン
融点-42℃,沸点106℃の無色の液体。性質は1,4-異性体に類似している。
執筆者:竹内 敬人
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報


淡い香気のある無色の液体.融点11.8 ℃,沸点101 ℃.
1.0356.
1.422.可燃性で,引火点8 ℃.水および多くの有機溶媒とまざる.水20% を含む
1.034.[CAS 505-22-6]


) 1.42241