ジョセフソン(読み)じょせふそん(その他表記)Brian David Josephson

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジョセフソン」の意味・わかりやすい解説

ジョセフソン
じょせふそん
Brian David Josephson
(1940― )

イギリスの物理学者。ケンブリッジ大学で学び、1974年、同大学の物理学教授となる。絶縁体の薄膜で隔てられた二つの超伝導体の間のトンネル効果による電流に関する法則を予言した(1962)。のちにベル研究所のアンダーソンらによって実験的に証明され、「ジョセフソン効果」とよばれている。すなわち電流は超伝導体間に電池を接続しないときに流れる。電圧をかけると電流は振動し、直流電流は流れない。また磁場によって電流は影響を受けるので微弱な磁場の測定に応用される。このジョセフソンの理論は、超伝導現象の本質を言い当てたもので、これによって1973年、半導体内のトンネル効果を実験的に発見した江崎玲於奈(れおな)、超伝導体におけるトンネル効果の測定に成功したジエーバーとともに、ノーベル物理学賞を受賞した。

[今野 宏]

『ブライアン・D・ジョセフソン他著、竹本忠雄監訳、仲里誠毅・入江宏和訳『量子力学と意識の役割』(1984・たま出版)』▽『ブライアン・D・ジョセフソン著、茂木健一郎・竹内薫訳『ノーベル賞科学者ブライアン・ジョセフソンの科学は心霊現象をいかにとらえるか』(1997・徳間書店)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジョセフソン」の意味・わかりやすい解説

ジョセフソン
Josephson, Brian D.

[生]1940.1.4. ウェールズ,カーディフ
ブライアン・D.ジョセフソン。イギリスの物理学者。フルネーム Brian David Josephson。22歳でジョセフソン効果を見出し,1973年に江崎玲於奈,アイバー・ジェーバーとともにノーベル物理学賞(→ノーベル賞)を受賞した。
ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで数学を学んでいたが,物理学に専攻を変え,1960年学士号,1964年修士号および博士号を取得。学部生のときに発表した最初の論文において,特殊相対性理論とメスバウアー効果について論じ,1962年にはすでに大学の特別研究員に任ぜられた。超伝導にも関心を寄せ,二つの超伝導体の間に薄い絶縁体を挟んだ場合(ジョセフソン接合),電圧を印加せずともトンネル効果によって絶縁層を電流が流れる現象を理論的に見出した。1965~66年に渡米し,イリノイ大学で研究教授を務め,1967年にケンブリッジに戻る。1970年ロイヤル・ソサエティ会員,1974年ケンブリッジ大学物理学教授に就任。2007年教授職を退任。超心理学や超越瞑想,ホメオパシーに傾倒するなど物議をかもした。

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百科事典マイペディア 「ジョセフソン」の意味・わかりやすい解説

ジョセフソン

英国の物理学者。ケンブリッジ大学卒。1974年ケンブリッジ大学教授。1962年ジェーバーの超伝導体のトンネル効果の発見を知り,ジョセフソン効果を理論的に予言。これは実験的に証明されこの業績により,1973年江崎玲於奈,ジェーバーとともにノーベル物理学賞。

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