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スアレス Suárez, Francisco de

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スアレス
Suárez, Francisco de

[生]1548.1.5. グラナダ
[没]1617.9.25. リスボン
スペインの哲学者,神学者。イエズス会 (1564入会) 最大の学者で「優秀博士」 Doctor eximiusと呼ばれる。近世のスコラ学を興した。 1564~70年サラマンカで神学を学び,71~74年セゴビアの学院で哲学を,74~97年バリャドリド,ローマ,アルカラ,サラマンカなどの学院で神学を講じた。この間 80年ローマの学院で始められたトマス・アクィナスの『神学大全』の解釈は浩瀚な注解書として結実し,94~97年にはサラマンカで主著『形而上学討論』 Disputationes metaphysicaeを完成した。 97~1616年コインブラ大学教授。恩恵論争では L.モリナを修正して合宣説 congruismを立てて人間の自由意志を擁護し,『法律論』 De legibus et Deo legislatore (1612) では,トマスの自然法説を時代に合致させるとともに,国際法の思想を示して H.グロチウスに先駆した。主著"Defensio fidei catholicae adversus Anglicanae sectae errores" (13) ,"De virtute et statu religionis" (08~09) 。

スアレス
Suárez González, Adolfo

[生]1932.9.25. セブレロス
[没]2014.3.23. マドリード
スペインの政治家。首相(在任 1976~81)。サラマンカ大学で法律を学び,卒業後フランコ政権支持の政治結社,国民運動 MNに参加。のち国営放送に勤務。1968~69年 MNのセゴビア支部長に就任。1969年国営放送会長。1975年 MN事務局長。1976年7月国王フアン・カルロス1世により首相に任命され,キリスト教民主同盟穏健派と革新派を中心にテクノクラートの内閣を組織,政治活動の自由化を認める政治改革法を制定,スペインの民主化に貢献。1977年民主中道連合 UCDを結成,党首に就任。1977年6月,40年ぶりの総選挙で UCDは第一党となり,首相に再任された。1981年1月辞任。1982年には UCDを発展的に解消して民主社会中道党 CDSを創設したが,1991年5月に党首を辞任した。

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デジタル大辞泉の解説

スアレス(Francisco Suárez)

[1548~1617]スペインの神学者・哲学者・法学者。イエズス会士。トマス=アクイナスの学説を中軸に、スコラ哲学を総合的に体系化し、神学・哲学・法学にわたって以後の時代に影響を与えた。著「形而上学論究」「信仰の擁護」など。

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百科事典マイペディアの解説

スアレス

スペインの神学者,哲学者。グラナダ出身のイエズス会士で,コインブラ大学教授。その学識ゆえに〈卓越博士Doctor eximius〉と尊称される。後期スコラ学を代表する思想家で,国際法の創始者の一人としても知られる。

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デジタル大辞泉プラスの解説

スアレス

体操、男子平行棒競技の技。支持前振りかかえ込み後方5/4宙返りひねり腕支持。名称はキューバ体操選手、カシミロ・スアレスから。

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世界大百科事典 第2版の解説

スアレス【Francisco Suárez】

1548‐1617
スペインの哲学者,神学者。グラナダ生れ。サラマンカ大学で教会法を学んでいる間にイエズス会に入り,引き続き哲学,神学を学ぶ。1571年以降スペインの諸大学,およびローマで哲学,神学を教えたが,97年フェリペ2世の招きでポルトガルのコインブラ大学神学教授に就任,リスボンで没した。その卓越した学識のゆえに,歴代の教皇から〈卓越博士Doctor eximius〉の称号を贈られた。 彼はきわめて多産な著作家であり,パリ版《全集》(1856‐78)は28巻を数える。

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大辞林 第三版の解説

スアレス【Francisco de Suárez】

1548~1617) スペインの神学者。イエズス会士。王権神授説に反対して英国教会を批判、国際法学ではグロティウスの先駆とされる。著「形而上学的論争」「法律論」など。

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世界大百科事典内のスアレスの言及

【存在論】より

…しかしアリストテレスの《形而上学》と中世の形而上学とが〈存在論〉という言葉の発生の源泉であることは明白である。これをスアレスの《形而上学論議》(1597)に即して追ってみよう。彼は〈実在的な存在者ens realeである限りでの存在者〉を〈知性的存在者ens rationis〉,すなわち知性・悟性の産物として心の中に想像された存在者から鋭く区別し,前者を次の2部門で扱う。…

※「スアレス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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