スクープ(英語表記)scoop

翻訳|scoop

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スクープ
scoop

特ダネのこと。他の新聞や放送が報道していない重要ニュースを独占的にいちはやく報道すること。またその記事。ある社が特ダネを報道したとき,残りの社は「特落ち」ということになる。第2次世界大戦後の大スクープとしては,1954年3月 16日に『読売新聞』が報じたビキニ水爆実験による『第5福竜丸』被爆のニュースなどがある。最近では記者クラブ内部の申合せで特別な行動をとると除名されることもあって,時間的に他社より早いスクープの例はあまり多くはみられない。しかし,地道に調査を重ねることによって質的に他社の記事内容に格段の差をつけるスクープもあり,その好例としては 88年に川崎駅前の土地交換の情報からリクルート疑惑を洗い出した『朝日新聞』の例があげられる。

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デジタル大辞泉の解説

スクープ(scoop)

[名](スル)
《スコップ・シャベルの意》
新聞・雑誌などで、他社を出し抜いて重要なニュースをつかみ報道すること。また、その記事。特種(とくだね)。「事件をいち早くスクープする」
ホッケーで、ボールをスティックの先端にのせてすくい上げるように飛ばす動作。

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大辞林 第三版の解説

スクープ【scoop】

( 名 ) スル
〔スコップですくいとる意〕
報道記者が、他の記者の知らぬうちに重大ニュースをさぐり出して報道すること。また、その記事。特種とくだね。 「汚職事件を-する」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スクープ
すくーぷ
scoop

報道活動における「特ダネ」のこと。他社を出し抜いて、とくに大きなニュース・バリューのある事実を新聞や放送に独占的に発表すること、あるいはその記事や放送をいう。「すっぱ抜き」と称される活動もスクープに含めうるものがある。近代の報道主義の新聞では激しい速報競争が繰り広げられ、一つの事項に競争者多数がねらいをつけ、時間差で一歩でも早く報道しようと努力を続けてきた。しかし、本来のスクープは、早さだけでなく、ニュースとしての内容的な価値の大きさが厳しく問われなければならない。粘り強く系統的に事実を明らかにし、それがはらむ問題の本質に迫ったインベスティゲイティブ・リポーティングinvestigative reporting(調査報道)の成果こそ、単発のすっぱ抜きより価値の大きいスクープといえる。ペンタゴンペーパーズの暴露掲載(『ニューヨーク・タイムズ』1971年6月13日連載開始)、『ワシントン・ポスト』のバーンスタイン、ウッドワード両記者によるウォーターゲート事件報道(1972年6月から300日間にわたる取材・報道)、ロッキード事件第一報(『朝日新聞』1976年2月5日付朝刊)、リクルート事件第一報(『朝日新聞』1988年6月18日付朝刊)のような特ダネこそ、現代にふさわしいスクープというべきであろう。[桂 敬一]

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世界大百科事典内のスクープの言及

【特ダネ】より

…他紙に先がけて報道した重大なニュース,ニュース素材(〈タネ〉〈ネタ〉と俗称される)またはその報道活動。〈スクープ〉ともいう。他紙(他社)に特ダネをとられることを〈抜かれる〉〈特オチ〉などという。…

※「スクープ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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