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スターリン憲法 スターリンケンポウ

百科事典マイペディアの解説

スターリン憲法【スターリンけんぽう】

ソビエト連邦憲法の通称。社会主義の基礎の確立に対応して,ソ連邦成立後最初の1924年憲法に代わり1936年制定。スターリンの直接指導によって制定されたので,この名で呼ばれる。プロレタリアート独裁に基づき全権力を勤労者代表ソビエトに帰属させ,生産手段の私有を廃し,〈各人からはその能力に応じて,各人にはその労働に応じて〉という社会主義原則に立つ。〈勤労者の利益に従って〉という条件の下に市民的自由を保障し,各級国家機関の権限を中央集権的に規定。各構成共和国は同様の憲法をもっていた。スターリン死後,一部改正。1977年いわゆるブレジネフ憲法が採択された。ゴルバチョフ政権の下での一連の改革により,1988年12月と1990年3月に改正。とくに1990年の改正は,大統領制・複数政党制の導入を伴う大規模なものであった。その後も改正が重ねられたが,1991年9月以降ソビエト連邦自体の抜本的体制変更が起こり,新連邦条約の採択によってソビエト連邦憲法は失効した。
→関連項目憲法ソビエト連邦

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世界大百科事典 第2版の解説

スターリンけんぽう【スターリン憲法 Stalinskaya konstitutsiya】

1936年12月5日に成立したソ連邦の憲法。スターリンの直接指導のもとに制定されたとして,当時このように呼ばれたが,スターリン批判後は,ソ連でも〈36年憲法〉と呼ばれている。内容的にも,当時のスターリンの理論と必ずしも一致しない規定があって,この呼称には強い異論がある。 この憲法は,1930年代初頭に,ソ連において社会主義が基本的に勝利し,階級諸勢力の相互関係が変化したとの理解のうえに,過渡期の憲法とされていた1924年憲法の改正として提起され,制定されたものである。

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大辞林 第三版の解説

スターリンけんぽう【スターリン憲法】

1936年スターリンを起草責任者として制定されたソ連憲法の通称。国民の諸権利の保障、選挙権制限の撤廃などを定めた一方で、国政の党代行制を強化。77年に改定。

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