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ストレージリング storage ring

世界大百科事典 第2版の解説

ストレージリング【storage ring】

円形軌道をつくる磁場の強さを一定に保ち,高エネルギー粒子ビームを回しながらリング状の真空ダクトの中に貯蔵する形式のシンクロトロン。貯蔵時間は数時間から,長いものは数日にも及ぶ。ビームを長時間軌道上に保持するため,通常のシンクロトロンに比べ,真空やビーム収束などで,非常に高度の技術を要する。ビームと残留気体分子との衝突を少なくするため,ビームダクトの中は,電子用のリング(電子リング)では10-12~10-13atm以下,陽子用のリング(陽子リング)では10-14~10-15atm以下にする。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のストレージリングの言及

【加速器】より

…近年,超高真空技術やビーム収束技術の進歩によって,強力なビームを長時間一定エネルギーでシンクロトロンの中に蓄えておくことができるようになった。このような装置はストレージリングと呼ばれる。二つのストレージリングを互いに交差させたり,一つのストレージリングでも粒子と反粒子(例えば,電子と陽電子や陽子と反陽子)を同一軌道上で互いに反対向きに回すことにより,高エネルギーに加速された粒子どうしを十分に大きな頻度で衝突させることができる。…

※「ストレージリング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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