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スナネズミ Meriones unguiculatus; Mongolian gerbil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スナネズミ
Meriones unguiculatus; Mongolian gerbil

齧歯目キヌゲネズミアレチネズミ亜科スナネズミ属に属する動物。1属1種。体長 11~12cm,尾長8~10cm。耳や眼が大きく,尾は毛が密生し先端は房状。体は淡黄褐色。気温変化の激しい砂漠やステップ地帯にすむ。地下にトンネルを堀り,複数の雄と雌から成る集団が共同生活している。植物の種子,葉,根などを食べ,貯食の習慣をもつ。また,糞食によりビタミンB類を補給すること,45日以上水なしで生存できることが知られている。夜行性。冬眠する。生後 70~80日で性成熟に達し,24~26日間の妊娠期間を経て4~5頭の子を生む。モンゴル,中国北部,シベリア南部に分布。性格は温和でヒトに馴れやすく,飼育しやすい。日本では 1960年代から実験動物として用いられ,コレステロール代謝やヒトの自然発生てんかんモデルなどに有用性が認められる。愛らしい容貌からペット需要もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スナネズミ
すなねずみ / 砂鼠
Mongolian gerbil
[学]Meriones unguiculatus

哺乳(ほにゅう)綱齧歯(げっし)目キヌゲネズミ科の動物。モンゴル、中国北部に分布する。頭胴長11~12センチメートル、尾長8~10センチメートル、体重60~80グラム。尾の先端は房状である。気温変動の激しい砂漠地帯、草原にすみ、45日以上も水なしで生活することができる。草の種子、葉、根などを食べ、貯食習性も発達している。また、食糞(しょくふん)の習性もあり、これによりビタミンB類を補っている。夜行性で、跳躍によって移動するのは、砂漠地帯にすむネズミに共通の特徴の一つである。冬眠する。妊娠期間は25日で、1産4、5子を産む。
 本種は実験動物化され、コレステロール代謝、内分泌、癌(がん)、細菌学など広い分野の研究に用いられている。とくに、てんかん様の発作をおこすことから、脳神経学の分野で貴重な実験動物となる。
 スナネズミの仲間は、アフリカとアジアの砂漠や半砂漠地帯に多くの属・種がみられる。また、アフリカ南部では腺(せん)ペストの保菌者となっている。[宮尾嶽雄]

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