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スナヤツメ Lethenteron reissneri

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スナヤツメ
Lethenteron reissneri

ヤツメウナギ目ヤツメウナギ科の淡水魚。体はウナギ形。眼の後ろに七つの鰓孔が並ぶ。カワヤツメに似るが,全長 26cmと小さく,尾鰭は淡色。一生を川で過ごし,海へは下らない。幼生アンモシーテスと呼ばれ,ナメクジウオに似る。日本各地,朝鮮半島,中国北部,沿海州プリモルスキー地方)に分布する。

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百科事典マイペディアの解説

スナヤツメ

ヤツメウナギ科に属する魚。全長18〜19cmになる。背面は青褐色,ひれは黄褐色。ほぼ日本全土,沿海州,中国北部,朝鮮半島に分布。ヤツメウナギと違って海には降りない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スナヤツメ
すなやつめ / 砂八目
far eastern brook lamprey

無顎(むがく)綱ヤツメウナギ目ヤツメウナギ科に属する淡水魚の総称。カゲヤツメ、ギナヤツメともいう。近年、日本産スナヤツメに北方種Lethenteron sp.Nと南方種Lethenteron sp.Sの2種が生息することが判明した。外見上はほとんど違いがないが、近年のDNA研究によって、別種であることがわかった。北方種は北海道、琵琶(びわ)湖に流入する河川、三重県海蔵(かいぞう)川以北の本州に、南方種は秋田県檜木(ひのき)内川以南の本州、四国、九州北部と朝鮮半島に分布する。両種ともまだ学名は確定していない。体は円筒形、目の後方に7個の鰓孔(さいこう)が一列に並ぶ。筋節数は60個前後。全長約15センチメートル。一生を淡水で生活し、4年目の秋から冬に変態したのち、まったく餌(えさ)をとらないで成熟し、5~6月ごろに上流で産卵して死ぬ。砂や小石のなかに埋められた卵は10日余りで孵化(ふか)し、45日ぐらいでアンモシーテスammocoetesとよばれる成体と著しく違った形の幼生となる。この幼生は3年間、川の中~下流の柔らかい川底に掘った孔道の中で生活し、泥中の有機物や珪藻(けいそう)類を食べる。両種はともに環境省のレッド・リスト(2013)で絶滅の危険性が増大している絶滅危惧類に指定されている。[落合 明・尼岡邦夫]

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世界大百科事典内のスナヤツメの言及

【ヤツメウナギ(八目鰻)】より

…このうちカワヤツメLampetra japonica(イラスト)は一般にヤツメウナギと呼ばれ,日本海側は島根県,太平洋側は茨城県を南限とし,北はサハリンまで分布する。全長60cm程度になり,70cmになるユウフツヤツメL.tridentataよりやや小さく,18~19cmにしかならないスナヤツメL.mitsukurii(イラスト)やシベリアヤツメL.kessleriよりは大きい。 内部骨格は軟骨性で背びれと尾びれだけがあり,体表にはうろこがなく粘液におおわれること,口が吸盤状で鼻孔が一つしかないこと,体側に7対の外鰓孔があることが特徴。…

※「スナヤツメ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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