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医師の診断や治療法について、患者が別の医師の意見を求めること。1980年代にアメリカの民間医療保険会社が医療費抑制策の一環として導入し、アメリカでは定着している。意味のあるセカンド・オピニオンを行うためには、最初の医師が検査データや診断を明らかにすることが不可欠で、医療の情報公開を促進することになる。セカンド・オピニオンは必然的に医師の能力評価につながるため、情報公開の遅れている日本では医師や病院の抵抗が強く、全体的にはまだまだ不十分である。しかし、静岡県浜松市の聖隷三方原病院、大阪府立成人病センター病院、国立病院機構の各病院など熱心に取り組む病院が増えつつある。1998年(平成10)6月には斡旋機関として「セカンド・オピニオンを推進させる会」(中村康生代表、神奈川県茅ヶ崎(ちがさき)市)が発足している。
[田辺 功]
(田辺功 朝日新聞記者 / 2007年)
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