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セタール セタールsehtār

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セタール
sehtār

楽器の一種。イランの古典音楽に用いられる小型の撥弦楽器。細長い棹には羊腸弦を巻いた可動フレットがあり,糸蔵はない。胴は椀形で腹面板張り。セタールはペルシア語で「3弦」を意味するが,第2と第3弦の間にドローン弦が付加されているので,実際には4本の金属弦をもっている。人差指の爪でかき鳴らされる。イスラム文化とともに北インドに入って改良され,シタールとなった。

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デジタル大辞泉の解説

セタール(〈ペルシア〉setār)

イランのリュート撥弦(はつげん)楽器。金属弦が4本張られている。梨(なし)形の小さな胴には響板が張られ、細長い棹(さお)には可動式フレットが結ばれている。人差し指の爪(つめ)で弾奏する。

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百科事典マイペディアの解説

セタール

イランの洋梨形の共鳴胴と長い棹をもつリュート属撥弦楽器。3弦の意であるが実際は金属弦4本。棹には3/4音も出せるよう26個の可動式フレットが結びつけられ,T字形糸巻がついている。

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世界大百科事典 第2版の解説

セタール【setār】

イランの伝統的な楽器で,洋梨を縦割りにした形の接木胴に約65cmの細長い棹が付いたリュート属の撥弦楽器。この名はペルシア語で〈三弦〉を意味し,本来は三弦をもっていたと考えられるが,今日のセタールは4本の金属弦をもっている。しかし第3弦はドローン弦として近年付加されたもので,本来の〈三弦〉の性格は現在も保たれている。これは中世において広く用いられた弦楽器タンブールの一変種と考えられ,この楽器はドタール(二弦)やタールtār(弦)と類縁関係にある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

セタール
せたーる
setrペルシア語

イランのリュート属撥弦(はつげん)楽器。「セ」は数字の「三」を、「タール」は「弦」を意味する。響板を張った椀(わん)型の小さな共鳴胴と細長い棹(さお)をもち、棹には、25~27か所にガット弦を巻いた可動フレットがある。19世紀中期以降、4本の金属弦が張られるようになったが、1本はドローン弦で、本来の三弦の性格は保たれている。調弦はC3―C4―G3―C4が基本である。古典音楽の独奏や歌の伴奏に用いられ、右手人差し指を細かく振動させて爪(つめ)でじかに弦をはじく奏法や、左手指で棹上の弦をたたいたりはじいたりする技法が特徴的で、これによりきわめて微細かつ多彩な装飾的リズムパターンが生み出される。[山田陽一]

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