セレウコス(1世)(読み)せれうこす(英語表記)Seleukos Ⅰ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

セレウコス(1世)
せれうこす
Seleukos Ⅰ
(前358ころ―前280)

マケドニア貴族出身の軍人。征服王(ニカトールNikator)とよばれる。アレクサンドロス大王の部下としてオリエント各地を転戦した。大王の死(前323)後、バビロニアを支配下に置いたが、しだいに勢力を拡大し、紀元前312/311年には王を称し、セレウコス紀元を定めた。前304年にはインド領はチャンドラグプタの手に渡ったが、イプソスの戦い(前301)以後、地中海世界との関係を重視し、当初の首都ティグリス河畔のセレウキアからシリアのアンティオキアに遷都し、シリアや小アジアの確保に努めた。アレクサンドロスの後継者(ディアドコイ)中もっとも成功を収めた者として、さらにマケドニア本国をもねらったが暗殺された。彼はギリシア風植民都市を設立し、広大な領土の支配の拠点とした。

[小川英雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

旺文社世界史事典 三訂版の解説

セレウコス(1世)
SeleukosⅠ

前358ごろ〜前280
シリア王国セレウコス朝の祖(在位前304〜前280),征服王(Nikator)
マケドニアの貴族でアレクサンドロス大王の部将。大王死後,バビロン・メディア・スシアナ,さらにシリア・キリキアを攻略してシリア王国を確立し,マケドニアをうかがったが暗殺された。アンティオキアセレウキアなどの都市を建設。

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