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センリョウ

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百科事典マイペディアの解説

センリョウ

センリョウ科の常緑小低木。関東地方〜沖縄,東南アジアに分布。常緑広葉樹林内にはえる。茎は少し枝分れして,高さ70cm内外,節は隆起し,長楕円形の葉を対生する。夏,黄緑色の花が枝先に短い穂状につく。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

センリョウ
せんりょう / 千両
[学]Sarcandra glabra (Thunb.) Nakai

センリョウ科の常緑低木。高さ0.5~1.2メートル。葉は対生し、単葉で革質、小さな托葉(たくよう)がある。6~7月、穂状花序を頂生する。花序は分枝し、花は両性で黄緑色。花被(かひ)を欠き、雄しべは1本で棒状、雌しべの背面に合着する。果実は球形で径約5ミリメートル、冬に赤く熟す。正月用の切り花として賞用される。黄色の果実をつけるものはキミノセンリョウとよばれる。常緑樹林下に生え、関東地方南部以西の本州から沖縄、および朝鮮半島、中国、インド、東南アジアに分布。センリョウ属は、このほかに中国南部、インド南部、スリランカに2種分布する。被子植物でありながら、茎の木部に道管を欠き、仮道管しかないので原始的被子植物の一群とも考えられている。[大森雄治]

文化史

江戸時代の初期から栽培され、いけ花に使われた。『替花伝秘書(かわりはなでんひしょ)』(1661)には12月1日の心の項などで「せんりうけ」と出る。センリョウ花の意味である。『立花大全(りっかだいぜん)』(1683)は、水木の心(しん)、前置(まえおき)に用いる類、下にばかり用いる類にあげ、せんりゃう、仙蓼と綴(つづ)る。『抛入花伝書(なげいればなでんしょ)』(1684)は仙蓼を葉は蓼(たで)に等しと解説する。『花壇地錦抄(かだんちきんしょう)』(1695)も仙蓼と表記し、『花譜』(1694)は珊瑚(さんご)と綴る。仙蓼が千両に変わるのは江戸の後期で、万両などと対比した縁起物とされてからである。現在ワシントン条約で、センリョウの野生品の国際的商取引は自然保護のため禁止されている。[湯浅浩史]

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