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タイマイ Eretmochelys imbricata; hawksbill

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タイマイ
Eretmochelys imbricata; hawksbill

カメ目ウミガメ科のカメ鼈甲亀 (べっこうがめ) とも呼ばれる。甲長 60cm内外で,ウミガメ類ではやや小型。甲は中央板5枚,中央側板4対,縁板 25枚が瓦状に重なり合ってできている。黄褐色に濃黒色の雲状紋があり,いわゆる「鼈甲 (べっこう) 」として細工物に使われる。熱帯から亜熱帯に産し,日本中部以南の太平洋岸にも姿を見せる。夏季,砂地の海岸に上陸し,穴を掘って 90~150個の卵を産む。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

タイマイ

太平洋やインド洋など、サンゴ礁が発達した赤道周辺の海域に暮らすウミガメで、日本の南西諸島最北の生息地。甲羅の長さ1.1メートル、体重70キロほどに成長する。乱獲によって激減し、1992年にワシントン条約で輸入が禁じられた。環境省レッドリストで「絶滅危惧1B類」に指定されている。名古屋港水族館は1998年、屋内施設での産卵孵化(ふか)に成功した。

(2015-06-13 朝日新聞 朝刊 鹿児島全県・1地方)

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百科事典マイペディアの解説

タイマイ

爬虫(はちゅう)類ウミガメ科。甲長90cmに達する。背面は黄褐色地に黒褐色の斑紋があり,腹面は淡黄色。背甲の鱗板は若体では敷石状,成長に従って瓦状に重なり,老熟個体では再び敷石状に並ぶ。
→関連項目ウミガメ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タイマイ
たいまい / 玳瑁・
hawksbill turtle
[学]Eretmochelys imbricata

爬虫(はちゅう)綱カメ目ウミガメ科の動物。その甲がべっこう(鼈甲)とよばれて、古来べっこう細工の材料とされてきたため、本種にはベッコウガメ、ベッコウなどの別名もある。ウミガメ類のなかでは中形の種で、世界の熱帯から亜熱帯の海洋に分布する。日本では沖縄県下の八重山列島(やえやまれっとう)でわずかながら産卵が行われているが、北限の産卵場である。老成したものは甲長1メートル近くになる。背甲の鱗板(りんばん)は成長に伴って瓦(かわら)状に重なっていく。背甲は茶褐色地に、いわゆるべっこう色の不規則な斑紋(はんもん)が成長とともに顕著に現れるが、鱗板の色や紋様は変化に富む。肋甲板(ろっこうばん)は4対、椎甲板(ついこうばん)は5枚を基本とするが変異もみられる。前額板は2対、第1肋甲板は頂甲板に接することはない。
 サンゴ礁の発達した地方の浅海にすみ、海綿類や貝類、カニ類、海藻類などを食べる。成体は定着性があり、大きな移動や回遊は行わない。口先は、下方にピンセットのように強く曲がって鋭く、サンゴの間の小動物をつまみ取ったり貝類を食べるのに都合がよい。英名のhawksbill(ワシの嘴(くちばし)の意)は側面からみた吻部(ふんぶ)の形態に由来するものである。卵は食用にされる。また肉は地域によって毒化することがあり、このおそれのない地方では食用に供している。近年、世界的な乱獲によって資源の減少が著しく、国際的に保護する傾向にある。[内田 至]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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