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タタール語 タタールごTatar language

4件 の用語解説(タタール語の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タタール語
タタールご
Tatar language

ロシアのタタール共和国を中心に話されている言語。話し手は約 550万人。また,中国の新疆にも約 4000人。方言的には,話し手の約半数が住むタタール共和国のカザンタタール語 (中央方言) ,ミシャル=タタール語 (西部方言) ,それに東部方言としてシベリアのタタール諸語に分れる。カザン=タタール語が標準語の位置を占め,狭義のタタール語はこれをさす。ロシア文字を使用。系統的には,いずれもチュルク諸語の一つで,その北西方言 (キプチャク方言) に属するとされるが,そのなかにあってバシキール語とともに特異な地位に立っている。他に南西方言 (オグズ方言) に属するクリミア=タタール語があったが消滅した。なお,以前には,もっと広く他のチュルク諸語もタタール語と総称した。

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百科事典マイペディアの解説

タタール語【タタールご】

ロシア,タタールスタン共和国を中心にタタールの間で話されているチュルク諸語の一つ。カザン・タタール語とも。多くの方言があって,共和国の西側リャザンに至る地域,西シベリアなどにも散在する。
→関連項目タタールスタン

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世界大百科事典 第2版の解説

タタールご【タタール語 Tatar】

現代トルコ系諸言語(チュルク諸語)の一つ。その西北語派あるいはキプチャク語群に属する。モスクワ東方およそ700kmのタタールスタン共和国(主都カザン)を中心に,隣接するバシコルトスタンチュバシモルドビア各共和国およびロシア連邦の中部シベリア各地で話されている。旧ソ連における話し手は約600万人(1979)。また中国の新疆ウイグル自治区などにも約4000人のタタール人がいる(1982)。口語は三大方言に分かれ,(1)ボルガ・カザン・タタールの中央方言,(2)タタールスタン共和国外の西部方言,(3)シベリア・タタールの東部方言である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タタール語
たたーるご
Tatar

トルコ系諸言語の一つ。ロシア連邦のタタールスタン共和国(モスクワの東およそ700キロメートル、首都カザン)を中心に、同連邦のバシコルトスタンチュバシアモルドビア各共和国などの諸地域に広がっている。話し手は約600万人(1989)。中国東北部や新疆(しんきょう/シンチヤン)ウイグル自治区などにも数千人のタタール人がいる。三大方言を有し、(1)中央方言はカザン・タタール、(2)西部方言はタタールスタン共和国外のミシャル方言など、(3)東部方言はシベリア・タタール。現代文語は19世紀中ごろに成立し、20世紀初めまでアラビア文字で表記されていたが、1929年からラテン文字正書法に移り、39年からはキリル文字を基礎とした正書法が用いられている。ラテン文字化の動きがある。他のトルコ諸語と比較して、かなり特徴的なことは、タタール語の母音i,e;o,u;,が、それぞれ他のe,i;u,o;,に対応することである。たとえば、タタール語のFelen(象の)boron(鼻は)ozon(長い).は、トルコ語のFilin burnu uzun.に対応する。[竹内和夫]

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世界大百科事典内のタタール語の言及

【バシキール語】より

バシコルトスタン共和国でもバシキール人はわずか22%で,ロシア人の39%,タタール人の28.4%を下回る。言語の系統としてはチュルク諸語に属し,タタール語にきわめて近い。バシコルトスタン共和国では,教育はロシア語かタタール語で行われている。…

※「タタール語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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