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タチバナ(橘) タチバナ

百科事典マイペディアの解説

タチバナ(橘)【タチバナ】

ミカン科の常緑小高木で日本原産の小柑(かんきつ)。京都紫宸殿の〈右近の橘〉としても知られる。樹高は3m内外。枝にはとげがあり,葉は小型で,花は白色。果実は小さな扁球形で径2〜2.5cm,10g内外,黄色に熟す。皮はむきやすいが果肉は酸味が強く,生食できない。種子4〜6個を有する。葉と果実を配した橘紋は,古くは橘氏の,武家では井伊,黒田氏等の家紋であった。
→関連項目万葉植物

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世界大百科事典 第2版の解説

タチバナ【タチバナ(橘) Citrus tachibana Tanaka】

ただ一つ日本原産とされるかんきつ類で,〈左近の桜〉に対する〈右近の橘〉として知られる(イラスト)。ヤマトタチバナともいう。文化勲章はこの花をかたどる。 常緑の小高木で高さ3~5mになる。枝は緑色無毛で葉を互生する。葉は光沢があり,楕円状披針形で長さ約8cm。5~6月に咲く白色5弁花は,小さいがすっきりして美しく,芳香がある。黄色に熟す果実は小さく(10g),扁球形。果皮は薄く,剝皮容易で浮皮になりやすい。

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世界大百科事典内のタチバナ(橘)の言及

【田道間守】より

…日本神話にみえる伝説的人物。但馬の国の国守(くにもり)の意。新羅(しらぎ)国の王子天日槍(あめのひぼこ)の子孫。垂仁天皇はタジマモリを常世国(とこよのくに)に遣わし,非時香菓(ときじくのかくのみ)(時を定めずいつも黄金に輝く木の実)を求めさせた。これを〈橘〉と言う。天皇はやがて他界,その翌年,タジマモリは橘の,八竿八縵(やほこやかげ)(竿は串ざしにしたもの,縵は干柿のように緒(いと)でつないだもの)を持って常世国から帰朝したが,天皇はすでになく,御陵の前で叫び哭(な)いて自殺したという。…

※「タチバナ(橘)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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