デジタル大辞泉 「タナ湖」の意味・読み・例文・類語 タナ‐こ【タナ湖】 《Lake Tana》エチオピア北西部にある同国最大の淡水湖。青ナイルの源流。30以上の島が点在する。島や湖岸にあるエチオピア正教会の修道院は、13世紀から17世紀頃に作られたもので、色鮮やかなフレスコ画が残っている。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「タナ湖」の意味・わかりやすい解説 タナ[湖]Lake Tana エチオピア高原北部にある湖。通常,青ナイルの水源とされるが,この湖に流れ込む小さい川があり,意見が異なることもある。ゆるやかに起伏する平たんな高原の上に流出した溶岩にせき止められてできた湖であるから,水深は浅く14mとされている。面積3673km2。湖の中央の小島に修道院があるが,湖水はビルハルツ住血吸虫に汚染されており,ほとんど経済活動は行われていない。ここから流れ出す青ナイルは,しばらく溶岩の上を流れるが,やがてそれを刻んで,ティシサットの滝と呼ばれる大景観が生じ,以後,深く溶岩台地を刻んで流れるようになる。そのさまは,アメリカのコロラド峡谷に似て壮観である。執筆者:鈴木 秀夫 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「タナ湖」の意味・わかりやすい解説 タナ湖たなこLake Tana エチオピア北西部、エチオピア高原の溶岩台地上にある、第四紀溶岩による堰止(せきとめ)湖。湖面の標高約1800メートル、面積約3000平方キロメートルで、同国最大の湖である。湖上にいくつかの小島があり、最大深度は14メートル程度にすぎない。南東から青ナイル川が流出し、ナイル川の源泉の一つとなる。流出口にはダムが建設されている。[田村俊和] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タナ湖」の意味・わかりやすい解説 タナ湖タナこLake Tana エチオピア西部の山岳地帯にある同国最大の湖。標高 1830m。湖水面積約 3580km2。ナイル川の水源の一つで,南東端のバハルダール付近からアバイ川 (ブルーナイル川の上流部) が流出する。流出口にダムを建設,水力発電に利用される。南端近くのデク島,デガ島には中世の聖堂があり,湖を横断する定期航路がある。周辺はウシなどの遊牧地。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by