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ターパン ターパンEquus caballus gmelini; Equus ferus; tarpan

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ターパン
ターパン
Equus caballus gmelini; Equus ferus; tarpan

奇蹄目ウマ科。絶滅種。現在のウマは,これを家畜化したものであるといわれている。ヨーロッパ中央から東部にかけて 1800年代初めまで生息していたシンリンターパン E.f.silvaticusと,南ロシアの平原から森林にかけて 1870年代まで生息していたソウゲンターパン E.f.ferusの2亜種に分類される。

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世界大百科事典 第2版の解説

ターパン【tarpan】

奇蹄目ウマ科の哺乳類。家畜のウマの祖先と考えられている,かつてヨーロッパ南東部の草原に生息した野生ウマ。中程度の大きさのウマで,灰色の体色にたてがみと尾が黒であった。やや体が大きく,南ロシアの草原に生息したソウゲンターパンEquus ferus ferusと,やや小型で,中央ヨーロッパと東ヨーロッパの森林に生息したシンリンターパンE.f.silvestrisがあった。狩猟と家畜のウマとの交雑のために,後者の多くは中世までに絶滅し,南ロシアに最後に残った前者の群れも19世紀に滅びた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ターパン
たーぱん
tarpan
[学]Equus caballus ferus

哺乳(ほにゅう)綱奇蹄(きてい)目ウマ科の動物。タルパンともいう。ヨーロッパ全域とアジアの一部に分布していたが、1896年に絶滅した。家畜のウマの原種の一つと考えられている。モウコノウマ(プシバルスキーウマ)E. c. przewalskiiとは別亜種とされる。ターパンには、南ロシアの草原にいた大形のソウゲンターパンと、ヨーロッパ中・東部の森林にいたシンリンターパンの2タイプが知られている。体高は、前者が1.3メートル、後者が1.2メートル。体色はねずみ色で、たてがみと尾は黒色、背中に幅広い黒縞(じま)が通る。人間による狩猟が絶滅の原因と考えられている。シンリンターパンによく似た、ポーランドのコニックというウマなどをもとに、ターパンを復原する努力が1930年代にポーランドとドイツで始められた。50年代以降、欧米の動物園で姿や形が原型に似たウマが復原されターパンとして飼われている。[祖谷勝紀]
『今泉吉典監修『世界の動物 分類と飼育4 奇蹄目・管歯目・ハイラックス目・海牛目』(1984・東京動物園協会)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のターパンの言及

【ウマ(馬)】より

…このほか有色毛と白色毛のまざる糟毛(かすげ),斑紋のある斑毛(ぶちげ)などもある。
【祖先種】
 家畜のウマの祖先種についてはプシバルスキーウマ(モウコウマ)Przewalskii horseのみと主張する単元説と,そのほかにターパンtarpanやシンリンターパンがあったとする多元説とがある。プシバルスキーウマは現存する唯一の野生馬で,モンゴルやゴビ砂漠に小群で生活している。…

【ウマ(馬)】より

…現世のものはウマ科ウマ属しかない。ウマ属には,ウマ亜属(プシバルスキーウマ,家畜のウマおよび絶滅したターパン),アジアノロバ亜属(オナジャー,キャン),グレビーシマウマ亜属(グレビーシマウマ),シマウマ亜属(サバンナシマウマ,ヤマシマウマ,絶滅したクアッガ)と,それらと古く分かれたロバ亜属(アフリカノロバと家畜のロバ)がある。北アメリカ起源であるが,現代では野生種はアジア,アフリカにだけ分布する。…

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