ツルレイシ(蔓茘枝)(読み)ツルレイシ(英語表記)Momordica charantia; balsam pear

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツルレイシ(蔓茘枝)」の意味・わかりやすい解説

ツルレイシ(蔓茘枝)
ツルレイシ
Momordica charantia; balsam pear

ウリ科のつる性一年草。熱帯アジアの原産で,暖地の畑で栽培される。茎は細長く伸び,巻きひげで他物にからみつく。互生する大型の掌状葉は 5~7の裂片に深く裂け,裏面の脈上には毛がある。雌雄同株で,夏から秋にかけて,葉腋から長い花柄を出し,黄色の花をつける。萼は鐘形で先端が 5裂し花冠も 5裂する。果実は長さ 10~15cmの長楕円形で黄赤色に熟し,表面全体に瘤状の突起がある。成熟後不規則に裂けて紅色の果肉に覆われた種子が露出する。若い果実は食用にされ,観賞用にもされる。果皮に苦みがあるためニガウリともいわれ,沖縄県ではゴーヤーと呼ばれる。

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