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テレマコス テレマコスTēlemachos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

テレマコス
Tēlemachos

ギリシア神話の英雄。オデュッセウスペネロペイアの子。『オデュッセイア』に,帰国したオデュッセウスと協力し,父の不在中その館でほしいままにふるまっていたペネロペイアの求婚者たちを皆殺しにした次第が物語られている。オデュッセウスの死後,その愛人だったキルケと結婚し,ラテン人の名祖ラティノスを息子にもうけたとされ,ローマの名祖の女性ロメがこの結婚から生れたとする伝承もある。

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百科事典マイペディアの解説

テレマコス

ギリシア伝説でオデュッセウスとペネロペの子。トロイア遠征中の父の消息を求めて放浪し,ついに父を助けて母の求婚者たちを皆殺しにする次第は《オデュッセウス》の語るところ。
→関連項目ペネロペユリシーズ

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世界大百科事典 第2版の解説

テレマコス【Tēlemachos】

ギリシア伝説で英雄オデュッセウスとペネロペの子。母とともに帰国しない父を待ちわびながら,母の求婚者たちの横暴に耐える日々,アテナ女神の導きによる父の行方を尋ねての放浪,そしてついに父子対面して求婚者たちを殺戮(さつりく)する次第は,ホメロスの《オデュッセイア》に詳しい。彼の諸国遍歴譚は後年,フェヌロンの《テレマックの冒険》に採り入れられている。【水谷 智洋】

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大辞林 第三版の解説

テレマコス【Tēlemakhos】

ギリシャ伝説でオデュッセウスとペネロペの子。トロイア出征から帰らぬ父を母とともに待ち焦がれる間、横暴を極めていた母の求婚者たちを、20年ぶりに帰国した父とともに殺した。

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世界大百科事典内のテレマコスの言及

【オデュッセウス】より

…父はラエルテスLaertēs。妻ペネロペPēnelopē(スパルタ王メネラオスの后ヘレネの従姉妹)との間に一子テレマコスTēlemachosが生まれたとき,ヘレネがトロイアの王子パリスに誘拐されてトロイア戦争が起こったため,彼は親友のメントルに後事を託し,手勢を率いて遠征に参加した。トロイアでは知勇兼備の名将として活躍,とりわけ戦争の10年目にギリシア軍の総大将アガメムノンと最大の英雄アキレウスが激しい不和に陥った際には,奔走して両者を和解させ,味方の危機を救った。…

【オデュッセイア】より

… トロイアを攻略した後,帰路に着いた英雄オデュッセウスがその途次漂浪を重ね,12の冒険と危機を克服して,10年の後ようやく故郷イタケー島に単身たどりつく。留守を守っているのは貞節な妻ペネロペとようやく成人した一子テレマコスであるが,近隣諸地の貴族らはオデュッセウスがすでに亡きものと思い,ペネロペと結婚し家財を乗っとろうと押し掛けて彼女を苦しめる。彼女は機織りの奇計によってしばしの時をかせいだが,今はそれも見破られ万策尽きたかに見える。…

【オデュッセウス】より

…父はラエルテスLaertēs。妻ペネロペPēnelopē(スパルタ王メネラオスの后ヘレネの従姉妹)との間に一子テレマコスTēlemachosが生まれたとき,ヘレネがトロイアの王子パリスに誘拐されてトロイア戦争が起こったため,彼は親友のメントルに後事を託し,手勢を率いて遠征に参加した。トロイアでは知勇兼備の名将として活躍,とりわけ戦争の10年目にギリシア軍の総大将アガメムノンと最大の英雄アキレウスが激しい不和に陥った際には,奔走して両者を和解させ,味方の危機を救った。…

※「テレマコス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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