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ディエップ Dieppe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ディエップ
Dieppe

フランス北西部,セーヌマリティム県イギリス海峡にのぞむ海港都市。ルーアン北方 55km,アルク川河口に位置する。古くから軍事上の要地とされていたところで,12世紀なかばから百年戦争末期まで,フランスとイギリスとの争奪戦の対象とされた。 16世紀にはプロテスタントの拠点の一つとなり,17世紀にはペストの流行,ナントの勅令の廃止,イギリス=オランダ艦隊の襲撃などで打撃を受けた。 19世紀に海水浴場として,次いで鉄道の開通によって港湾都市,漁港として発展。イギリス海峡では最も安全な港の一つで,港湾施設も整い,バナナ,羊毛,綿花,工業原料を輸入し,ワイン,織物,野菜を輸出する。造船,石油精製,機械,織物などの工業がある。特産は 15世紀からの伝統をもつ象牙・骨細工品。観光産業も重要。聖ジャック教会 (13~16世紀) などがある。人口3万 6600 (1990) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

ディエップ【Dieppe】

フランス北部,セーヌ・マリティム県の港町。人口3万7000(1990)。イギリス海峡に臨み,ニューヘブンと連絡船で結ばれ,アンティル諸島,モロッコ,カナリア諸島からの果物,野菜の輸入港。14世紀ころから港として発達,17世紀にはペストや,ファルツ戦争によって衰微した。パリから最も近い海岸で,古くから避暑地として有名。漁港としても重要で,西方にエトルタÉtretatなどの景勝地が多い。【小野 有五】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ディエップ
でぃえっぷ
Dieppe

フランス北部、セーヌ・マリティーム県の港湾都市。人口3万4653(1999)。パリの北西180キロメートル、イギリス海峡に面し、白い断崖(だんがい)のとぎれた入り江のアルク川河口に位置する。古くから漁港として栄え、また貿易港(バナナの輸入量はフランス最大)、イギリス南部のニューヘブンに渡る客船の発着地でもあり、海水浴場としても名高い。工業は電気、造船、自動車、化学などが発達する。北西の町を臨む崖(がけ)の上に15~17世紀の古城があり、美術館になっている。[高橋伸夫]

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