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ディル Dīr

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ディル
Dīr

パキスタン北部,カイバル・パクトゥンクワ州マラカンド県にある町。ヒンドゥークシ山脈の南斜面,ディル河谷に位置する。南方マラカンド地区と道路で結ばれ,果物,米,穀類,木材などを集散する。人口 2万4776(1998)。

ディル
Anethum graveolens; dill

セリ科イノンド属の一年草。香辛植物として古代エジプト時代から栽培されてきた。アジア西部から地中海沿岸にかけて自生。葉は2~3回羽状複葉で,裂片は糸状になり,繊細な感じがする。細かな黄色花が,直径約 15cmの複散形花序を形成する。草丈は 70~100cm。全草に甘い芳香がある。特に魚と相性のよいハーブで,葉を魚料理やマリネの香りづけにしたり,スープやサラダ,ジャガイモ料理にも利用できる。乾燥させた果実はディルシードと呼ばれ,パンや肉料理に利用されるほか,生薬として健胃や消化促進,沈静作用が知られる。生薬名は蒔蘿子 (じらし) 。日当りと水はけのよい場所に春または秋に直まきし,間引きをしながら育てる。

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百科事典マイペディアの解説

ディル

イノンド

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栄養・生化学辞典の解説

ディル

 スパイスの一種.セリ目セリ科の植物[Anthum graveolens]の種子茎葉を乾燥して用いる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

食の医学館の解説

ディル

日本ではそれほど一般的ではありませんが、欧米では家庭でもさかんに栽培されている、たいへんポピュラーなスパイスです。
 ディルには主として、鎮静、鎮痛、消化促進、駆風(くふう)(腸管内にたまったガスの排除)、消臭といった作用があります。
 具体的症状としては、不眠症、夜泣き、ヒステリー、腹痛、腹部膨満消化不良、せきなどに有効。種子をかめば、口臭の除去にも効果があります。
○食品としての使い方
 ディルには、ややキャラウェイに似たレモンのような酸っぱい香りとにがみの香り、軽い刺激があり、種子をスパイス、葉をハーブとして利用します。
 種子はパンやジャガイモ料理、魚料理、ピクルスの風味付けに使うのが一般的です。
 葉はサラダ、スープ、サケやニシンのマリネなどに、よく用いられます。

出典 小学館食の医学館について 情報

大辞林 第三版の解説

ディル【dill】

セリ科の一年草。インド・アフリカ原産。主に欧米で栽培。茎葉(ディル-ウィード)と種子(ディル-シード)は香辛料としてピクルスや魚料理に用いる。果実は蒔羅実ジラジツと呼び、薬用ともなる。ヒメウイキョウ。イノンド。ジラ。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ディル
でぃる
dill

イノンド(蒔蘿(いのんど))とよばれるセリ科の植物から得られる香草系香辛料の一種。葉茎部分をディルウィード、種子をディルシードという。キャラウェーに似た香りがあり、味はあとから辛味を感じる。主産地はインド、ハンガリー、オランダ、スペイン、アメリカ、ギリシアなど。サラダやポテト、マカロニにふりかけたり、ソース、スープに使われるが、とくにピクルス、塩漬け野菜、ソーセージの煮込み料理には欠かせない。[齋藤 浩]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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