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デンジソウ

百科事典マイペディアの解説

デンジソウ

デンジソウ科の夏緑性水生シダ。本州〜九州に分布し,池,沼,水田などにはえる。地下茎泥中を長く走り,葉は高さ7〜20cmの葉柄をもち,小葉は4枚で四ツ葉のクローバーを思わせる(名は田の字状の4小葉にちなむ)。

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世界大百科事典 第2版の解説

デンジソウ【pepperwort】

カタバミに似た葉をもち,水田や池沼に生える水生シダ(イラスト)。葉の縁どりが田の字に似ているところから和名がつき,タノジモカタバミモの名もある。夏緑性。根茎は細く,長くはい,不規則に枝分れし,淡褐色の糸がある。泥中に根をおろす。葉はやや接してつき,葉柄は10~15cm,先端に4枚の小葉をつける。小葉は四分子円,ほぼ全縁で,幅1~2cm,葉脈はまばらな網目状。葉柄基部近くから出た短い枝に,1~3個の有柄で堅い豆状の胞子囊果がつく。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

デンジソウ
でんじそう / 田字草
pepper-wortwater-clover
[学]Marsilea quadrifolia L.

デンジソウ科の夏緑性水生シダ。根茎は泥中を長くはう。葉は、扇形の小葉が四枚田の字形につき、四つ葉のクローバーに似る。水中に胞子嚢(のう)果をつくり、大胞子と小胞子が形成される。かつては北海道から沖縄県まで各地の水田や沼に広く分布していたが、稲作の有害雑草とみなされて現在は激減した。アジアやヨーロッパの暖温帯にみられるが、北アメリカにもヨーロッパから帰化したものが分布している。中国では、毒蛇の咬傷(こうしょう)にも効く清熱解毒作用の薬草とされる。また、オーストラリア先住民は、以前はこの類の嚢果を粉状にして食べていた。国によっては家畜の飼料とされる。[栗田子郎]

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