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デンマーク語 デンマークごDanish language

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

デンマーク語
デンマークご
Danish language

デンマークの国語。話し手約 550万人。ゲルマン語派のうちの北ゲルマン語群 (いわゆるノルド諸語) に属し,さらにそのなかでスウェーデン語とともに東ノルド語群をなす。時代的に古期デンマーク語 (~1100) ,中期デンマーク語 (1100~1500) ,近代デンマーク語に分けられる。中期デンマーク語期以来,文法の単純化が進み,現在ではその屈折は英語と同程度に単純なものになっている。声門閉鎖が意味の区別に関与することが音韻上の大きな特徴。

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百科事典マイペディアの解説

デンマーク語【デンマークご】

インド・ヨーロッパ語族の北ゲルマン語(ゲルマン語派)に属する言語。15世紀ごろまではスウェーデン語と近い関係にあった。16世紀ころから現代語が形成され,また,1537年―1814年の間デンマークの主権下にあったノルウェーでも標準語として使用された。
→関連項目スウェーデン語ノルウェー語

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世界大百科事典 第2版の解説

デンマークご【デンマーク語 Danish】

デンマーク王国の公用語であり,約509万人(1977)により使用される。デンマーク語はゲルマン語派の中の東ノルド語に属し,歴史的に古デンマーク語(1525ころまで)と近代デンマーク語(1525ころ以後)の二つの時期に区分される。デンマーク語の最古の記録は新ルーン文字による9世紀以降の碑文であり,最古のラテン文字による記録としては,14世紀の各地方の法律写本が残されている。 古デンマーク語の時代には,母音の後の子音p,t,kのb,d,gへの変化,声門閉鎖音の出現などデンマーク語特有の音韻現象,また,ハンザ同盟の進出に伴う低地ドイツ語からの商工業に関する語彙の大規模な借用が起こっている。

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大辞林 第三版の解説

デンマークご【デンマーク語】

デンマークの公用語。インド-ヨーロッパ語族中のゲルマン語派北ゲルマン諸語の一。ノルウェー語・スウェーデン語に近い。発音面でストゥードと呼ばれる声門閉鎖音が特徴。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

デンマーク語
でんまーくご

デンマーク王国の公用語で、国内のほかフェロー諸島、グリーンランドでも使われている。系統的にはインド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派のノルド諸言語の一つで、とくにスウェーデン語、ノルウェー語と近い関係にある。
 デンマーク語を耳で聞くと、同じ北欧人でも多少わかりにくいと感じる。それは、デンマーク語が音声面で大きく変化したためで、たとえばスウェーデン語やノルウェー語では音調の違いであるものが、デンマーク語では喉頭(こうとう)を緊張させるかどうかの違いに変わってしまった。この調音は「声門閉鎖」とよばれるが、声門が実際に閉鎖されるわけではない。さらにデンマーク語の特徴として、母音の後ろの破裂音が弱まった。つまりp、t、kがそれぞれb、d、gになり、場合によってはさらに摩擦音に変化し、なかには消えてしまったものもある。たとえば「パンを焼く」という語は、スウェーデン語baka、デンマーク語bageと同じようにつづるが、耳で聞くと母音の音色の違いもあって、「バーカ」「ベーェ」とかなり違う。発音の変化が著しいため、つづり字と発音の関係は複雑になっている。九つある母音字は文字と発音が一対一に対応せず、また発音されない子音字がある。たとえば、guld(金)とbund(底)ではuの発音が異なり、語末のdはどちらも発音されない。
 現在の正書法は1889年に確立されたもので、1948年に一部改められ、名詞を大文字で書き始める習慣はなくなった。文法的には、語形変化がたいへん単純化している点、英語によく似ている。名詞は属格でsがつくほか格変化をせず、動詞も数や人称で変化しない。また名詞には共性と中性の区別があり、名詞の語末に付加される定冠詞は、名詞の性、数によって形が異なる。中世以来、低地ドイツ語から単語や接頭辞、接尾辞を多数取り入れ、また高地ドイツ語に倣って数多くの語を合成したため、語彙(ごい)の構成はドイツ語に似ている。[福井信子]
『秦宏一著『デンマーク語の入門』(1978・白水社) ▽岡田令子・菅原邦城・間瀬英夫著『現代デンマーク語入門』(1984・大学書林) ▽山野辺五十鈴著『自習 デンマーク語文法』(1986・大学書林) ▽横山民司著『エクスプレス デンマーク語』(1988・白水社) ▽アラン・カーカー他編、山下泰文他訳『北欧のことば』(2001・東海大学出版会)』

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世界大百科事典内のデンマーク語の言及

【ノルウェー語】より

…ラテン文字による記録では,12世紀後半以降の法律,宗教,歴史などに関する写本が残されており,その中でも特に重要なものは,13世紀中ごろの教訓的内容をもつ《王の鑑(かがみ)》である。 ノルウェー語は,14世紀の中ごろから,スウェーデン語デンマーク語と同様に,名詞・動詞の屈折体系の崩壊と語順の固定化などの言語的変化を経て,それまで多くの共通性をもっていたアイスランド語と決定的に分離した。1397年からノルウェーはデンマークと連合関係に入り,その結果,デンマーク語が行政・教会などあらゆる公的な領域でノルウェー語に取って代わり,ここにノルウェーにおける文語(=デンマーク語)と口語(=ノルウェー語)との間には大きな断絶が生じることになった。…

※「デンマーク語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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