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トビハゼ Periophthalmus modestus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トビハゼ
Periophthalmus modestus

スズキ目ハゼ科の魚。全長 10cm内外。体はやや長く,わずかに側扁する。両眼は頭部の上方にやや突き出ていて,近接している。鱗は小さく円鱗。胸鰭がよく発達しており,これによって干潟などの泥底を自由にはい回ることができる。また比較的長時間水面から出て行動することもできる。泥底に穴を掘って産卵する。関東地方以南および朝鮮半島,中国大陸沿岸に分布し,泥底の発達した河口の干潟にすむ。

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百科事典マイペディアの解説

トビハゼ

ハゼ科の魚。地方名カナムツ,カッチャムツなど。全長10cmほどになる。東京湾以西の日本各地,朝鮮半島・西岸,中国,台湾に分布。汽水性の干潟に多い。干潮時には発達した胸びれを使って土砂の上を走ったり,跳んだりして小動物を食べる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トビハゼ
とびはぜ / 跳沙魚
dusky mud hopper
[学]Periophthalmus cantonensis

硬骨魚綱スズキ目ハゼ科に属する水陸両生魚。日本、朝鮮半島、中国、台湾に分布。内湾の河口部にすみ、干潮時に干潟の泥上で活動する。陸上生活に適応し、目は頭頂部に突出し、陸上で遠視がきく。皮膚は厚いが、皮膚呼吸ができる。発達した胸びれを用いて泥上をはい回る。甲殻類、多毛類などの小動物を食べる。有明(ありあけ)海に多く、同地方における産卵期は5~8月。雄は干潟の泥中に口でU字形のトンネルの巣を掘る。雌はトンネルの壁に卵塊を産み付ける。仔魚(しぎょ)は河口域で1か月余り浮遊生活を送り、13ミリメートル余りの若魚に成長したのち、水中と陸上の両生生活に入る。生後1年で6センチメートル余りに成長し、成熟する。寿命は2年以上。春から秋に活動し、冬には泥中の孔(あな)に潜んで休止する。有明海沿岸ではカッチャムツとよばれる。煮干しにする以外は食用にしない。水槽での飼育が容易であり、水族館などで観賞魚として珍重される。南西諸島からは同属のミナミトビハゼP. vulgarisが知られている。[道津喜衛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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