トライボロジー

デジタル大辞泉 「トライボロジー」の意味・読み・例文・類語

トライボロジー(tribology)

二つ物体が互いに滑り合うような運動をしたときの、接触面に生じる摩擦摩耗潤滑現象やその過程対象とする応用力学の一分野。摩擦学

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精選版 日本国語大辞典 「トライボロジー」の意味・読み・例文・類語

トライボロジー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] tribology ) 二つの物体が互いにすべり合うような運動をしたときの、接触面に生じる摩擦・磨耗・潤滑の現象やその過程を対象とする応用力学の一分野。

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百科事典マイペディア 「トライボロジー」の意味・わかりやすい解説

トライボロジー

機械などの摩擦潤滑問題を総合的に取り扱う学問分野。摩擦や潤滑の問題の重要性は古くから知られていたが,それが科学研究と結びつくのは19世紀末以降であり,本質が理解されるようになったのは20世紀に入ってからである。近年は摩擦や潤滑のミクロ機構に関する研究が進められている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トライボロジー」の意味・わかりやすい解説

トライボロジー
tribology

ギリシア語の摩擦を意味するτριβη´を語源とする学術用語で,直訳すれば「摩擦学」になる。 1960年代半ばからイギリスで使われ始めた用語で,「相対運動をしながら互いに干渉し合う2面,ならびにそれに関連した諸問題と実地応用に関する科学と技術」と定義される。従来の摩擦や潤滑などの学問分野との本質的な差異はほとんどみられないが,強いていえば,経済や経営管理との関連をも強調した広義の潤滑に関する学問と技術であると解釈される。

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世界大百科事典(旧版)内のトライボロジーの言及

【潤滑】より

…例えば流体潤滑理論の基礎が築かれたのは19世紀末であり,摩擦や境界潤滑の本質が理解されるようになったのは20世紀に入ってからである。摩擦,潤滑の研究は近年とくに盛んになっており,これらの問題を総合的に扱う学問分野をトライボロジーtribologyと呼ぶようになっている。
[潤滑の状態]
 摩擦面の潤滑の状態は,流体潤滑と境界潤滑とに大別される。…

※「トライボロジー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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