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トラフシジミ Rapala arata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トラフシジミ
Rapala arata

鱗翅目シジミチョウ科。前翅長 18mm内外。翅表は暗青色で,雄の後翅前縁近くに円形の泥色斑があり,これが性標となっている。裏面は濃褐色 (春型では白色) で灰白色ないし黄褐色の横帯があり,後翅後角部には橙黄色斑がある。尾状突起は糸状成虫は年1~2回,5~8月頃に出現する。幼虫はフジ,ニセアカシア,クズ,ウツギ,その他種々の植物の花,つぼみ,若い果実を食べる。蛹で越冬する。北海道,本州,四国,九州,朝鮮,シベリアに分布する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トラフシジミ
とらふしじみ / 虎斑小灰蝶
[学]Rapala arata

昆虫綱鱗翅(りんし)目シジミチョウ科に属するチョウ。北海道、本州、四国、九州(対馬(つしま)を含む)に広く分布するが、個体数はかならずしも多くない。国外では中国東北部、アムール川流域に分布する。はねの開張38ミリ内外。はねの裏面に虎斑(とらふ)状の斑紋(はんもん)があるのでこの和名がある。寒冷地では普通年1回の発生(北海道でもときに第二化の夏型がみつかる)、暖地では年二化(4~5月、7~8月)。夏型のはねの裏面の地色は褐色、春型では白色を呈するので、虎斑状の斑紋が目だつ。幼虫はいろいろの植物の花蕾(からい)、実を食べるもので、マメ科、ユキノシタ科、バラ科、ツツジ科、ハイノキ科、クロウメモドキ科、ブナ科、トチノキ科、ミズキ科、ミツバウツギ科、リョウブ科、ムクロジ科などに属する植物が食草として知られている。蛹態(ようたい)で冬を越す。[白水 隆]

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