トーションバランス

百科事典マイペディア 「トーションバランス」の意味・わかりやすい解説

トーションバランス

ねじりばかり(秤)とも。てんびん(天秤)一種で,直線ばねのねじれ角が加えた力に比例することを利用したもの。物体金属または溶融石英の細い線でつるし,これに偶力を加え,ねじれの角から偶力モーメント測定する。微弱な力の測定に適している。
→関連項目クーロンクーロンの法則ねじれはかり(秤)万有引力定数

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改訂新版 世界大百科事典 「トーションバランス」の意味・わかりやすい解説

トーションバランス
torsion balance

直線ばねのねじれ角は加えた力に比例することを利用したてんびん。ねじりばかりともいう。さおの支点部に直線ばねの一端を固定し,目盛盤に結合した他端を回転したとき生ずるねじれ弾力と,さおの重点品物を負荷させたときのさおの回転モーメントとをつり合わせ,目盛盤の回転角から品物の質量を読み取る。秤量は1~0.05g程度。直線ばねをはじめ支点,力点および重点の各点のすべてが石英細線製の石英トーションバランスの感量は,はかりとしての最小の10⁻10gにも及ぶ。直線ばねの代りに渦巻ばねを用い,ばねの曲げ弾力によりつり合わせるものもこの名で呼ばれることもある。
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栄養・生化学辞典 「トーションバランス」の解説

トーションバランス

 はかりの一つで,渦巻ばねなどを使ったもの.

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世界大百科事典(旧版)内のトーションバランスの言及

【てんびん(天秤)】より

…(3)特殊てんびん 比重てんびん(液体などの比重測定用),ガスてんびん(気体の密度測定用),乾燥てんびん(固体などの水分測定用),真空てんびん(真空中での秤量用),熱てんびん(物質の熱的質量変化の測定用),隔離てんびん(遠隔操作による質量測定用,キログラム原器との比較に用いる原器用てんびんの感量は1/104mgにも及ぶ)など。(4)トーションバランス 微小質量を細線のねじり弾性力でつり合わせるてんびん。(5)電子てんびん 電気てんびんともいい,つり合せ,読取りを電気的に行うてんびん。…

※「トーションバランス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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