コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ドス・パソス ドス・パソス Dos Passos, John (Roderigo)

3件 の用語解説(ドス・パソスの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドス・パソス
ドス・パソス
Dos Passos, John (Roderigo)

[生]1896.1.14. シカゴ
[没]1970.9.28. メリーランドボルティモア
アメリカの小説家。いわゆる「失われた世代」の一人。ポルトガル系移民の弁護士を父に生れ,1916年ハーバード大学卒業後第1次世界大戦に従軍,この体験に基づいて処女作『ある男の入門-1917年One Man's Initiation-1917 (1920) と『3人の兵士』 Three Soldiers (21) を発表し,さらにニューヨークの退廃と疎外とを描いた『マンハッタン乗換所Manhattan Transfer (25) によって作家として名声を確立。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

ドス・パソス

米国の作家。ハーバード大学卒業後,第1次大戦に参加,その体験を《ある男の入門―1917年》(1920年),《3人の兵士》(1921年)に書く。大戦後は〈ロスト・ジェネレーション〉の作家たちと交わり,都会生活を挿話でつづった《マンハッタン乗換駅》(1925年)などで社会批判を行い,1926年には代表作《U.S.A.》(1938年)を起稿。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドス・パソス
どすぱそす
John Roderigo Dos Passos
(1896―1970)

アメリカの小説家。著名な弁護士の子として1月14日シカゴに生まれる。幼年期には当時まだ内縁関係の両親と欧米各地を旅行する機会が多かった。ハーバード大学で審美主義前衛芸術に心酔したのち、野戦衛生隊に加わって第一次世界大戦に参戦、フランスイタリア両戦線に従軍、この体験をもとにして、二つの急進的な軍隊小説『ある男の入門』(1920)および『3人の兵士』(1921)を出版した。戦後はパリで「失われた世代」の作家たちと交わり、また各地を旅行して優れた紀行『ロシナンテ再び旅立つ』(1922)、『オリエント急行』(1927)、『あらゆる国々にて』(1934)を書いたが、その間社会を総体として描く方法を模索し、『夜の街々』(1923)を経て、多数視点と同時性の手法を極限まで押し進めたニューヨークのパノラマ『マンハッタン乗換駅』(1925)を発表した。
 彼は早くから社会主義に共感を寄せていたが、1927年サッコとバンゼッティの処刑を契機に急速に共産党に接近、32年の大統領選挙に際しては、共産党選出の候補を支持したほか、プロレタリア演劇運動にも関係して劇作を試みた。同時に『U・S・A(ユーエスエー)』の執筆にとりかかり、30年『北緯四十二度線』、32年『1919年』、36年『ビッグ・マネー』を出版、38年にまとめて一巻本三部作として刊行した。この大作によって大不況時代の代表作家と目されたが、やがて共産党の政策転換に失望、しだいに左翼陣営から遠ざかり、『U・S・A』出版のころには左翼運動から退いた。共産党の党利党略の犠牲となってスペイン市民戦争で死ぬ一青年を主人公にした『ある青年の冒険』(1939)をはじめ、『ナンバー・ワン』(1943)、『大いなる企画』(1949)からなる第二の三部作『コロンビア区』(1952)で、あらゆる政治理念への絶望を表明した。かつては共産党選出の大統領候補を熱烈に支持した彼が、60年の大統領選挙では共和党選出候補支持の行動をとったことで、広範な読者を失望させ、驚かせた。後期の主要作品として『U・S・A』の手法を使った『世紀の半(なか)ば』(1961)、自伝『最良の時代』(1966)など。また『トマス・ジェファーソンの理知と心情』(1954)、『国を築いた人々』(1957)、『ウィルソン氏の戦争』(1962)そのほか政治、歴史関係の著作が多い。70年9月28日没。[平野信行]
『杉木喬訳『現代アメリカ文学全集17 ある青年の冒険』(1958・荒地出版社) ▽尾上政次訳『北緯四十二度線』(『世界文学大系87』所収・1963・筑摩書房) ▽西田実訳『新集世界の文学36 マンハッタン乗換駅』(1969・中央公論社) ▽大橋健三郎編『20世紀英米文学案内21 ドス・パソス』(1967・研究社出版)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ドス・パソスの関連キーワードシカゴ詩集シカゴ条約鹿子シカゴジャズシカゴマラソンシカゴ・ブルースシカゴ・ホープセンチメンタル・シカゴわが街、シカゴシカゴ筋

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone