腰から大腿部をおおうゆったりした半ズボン状の下ばき。日本ではなまってズロースと呼び慣わしてきた。男女ともに用い,ブリーフやパンティに比べて股下が長く,太股までのもの,膝丈のものなど各種ある。古代ローマから中世にかけて男性が着用したブラコbracoという脚衣に由来する。ズボンの前身ともなったブラコはウエストでベルト締めし,膝丈や足首までのもの,上衣にひもでつるすものなどが見られた。16世紀にはドロワーズと呼ぶようになり,膝丈のものが普通になった。当時はもっぱら男性がはくもので麻や絹でつくられ,金銀の刺しゅうをしたものもあった。女性がドロワーズをはきはじめたのは16世紀のイタリアで,カトリーヌ・ド・メディシスなど貴族や娼婦の間で用いたというが実用よりも装飾のためであった。一般には18世紀中ごろになって普及した。それまでは素材も白や生成りの麻であったが,絹や木綿,ウールのメリヤスも用いられるようになった。19世紀には形も単純になり,女性のクリノリンの下にも着用された。
日本でいうズロースは,形もドロワーズよりはブルーマーズに近く,丈が短く腰回りもゆったりとし裾にゴムを入れたものであった。1923年の関東大震災,32年の白木屋の火事が契機となり,着物にもズロースをはくことがすすめられ普及した。
執筆者:池田 孝江
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