山川 世界史小辞典 改訂新版 「ドンソン文化」の解説
ドンソン文化(ドンソンぶんか)
Dong Son
北部ベトナムの金属器文化のピークをなした文化(前3世紀?~後1世紀)。タインホア省のドンソン遺跡にちなむ。中国青銅器の影響なども受けながら発展し,特に雲南起源の銅鼓(どうこ)の生産中心地として,ドンソン式(ヘーガーI式)銅鼓を東南アジアのほぼ全域に輸出した。鉄器も持ち稲作を基盤に階級社会を発達させたが,徴(チュン)姉妹の反乱失敗後,漢文化が流入して衰退した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報