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ナジャ ナジャNadja

5件 の用語解説(ナジャの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ナジャ
ナジャ
Nadja

フランスの詩人アンドレブルトンの小説。 1928年刊。超俗的で異常な透視力をもち,ついには狂人として病院に収容される女性ナジャとの不思議な邂逅を一人称で語り,幻想と現実の混交した世界を定着,シュルレアリスムの代表的な作品となっている。

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デジタル大辞泉の解説

ナジャ(〈フランス〉Nadja)

フランスの詩人ブルトンの散文作品。1928年刊。女性ナジャとの出会いによって現実のうちにひそむ超現実を実感するさまを物語った、シュールレアリスム文学の代表的作品。

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世界大百科事典 第2版の解説

ナジャ【Nadja】

フランスの詩人A.ブルトンの散文作品。1928年パリのガリマール書店刊。出版以来,シュルレアリスム運動の生んだ代表的文学作品として,また20世紀フランス文学の重要な成果の一つとして,広く読者を得ている。著者はパリの街角でナジャと名のる不思議な女と出会い,以来逢瀬を重ねる。現実に生きていながら妖精のように自由で,透視と予言の力をもつ彼女との付合いから,ブルトンはみずからの〈超現実〉の思想について種々の確信を与えられるが,彼女との関係を愛に発展させることはできない。

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大辞林 第三版の解説

ナジャ【Nadja】

フランスの詩人ブルトンの散文作品。1928年刊。現実に内在する超現実を、実在の女性ナジャの行動に仮託して描いたシュールレアリスムの代表作。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ナジャ
なじゃ
Nadja

フランスの詩人ブルトンの散文作品。1928年刊。26年10月、著者はナジャと名のる女と出会い、その魅力にひかれ、彼女とともにパリの各所をさまよう。妖精(ようせい)のように自由で、透視力さえもつと思われた彼女の導きによって、著者はさまざまな啓示を得る。だがナジャは狂人とみなされて精神科病院に収容され、意味深い挫折(ざせつ)が訪れる。現実に内在する「超現実」を実在の女性の行動に託して具体化しつつ、芸術と人生についての切迫した考察と、それを成り立たせる客観的記述方式とによって、シュルレアリスムの代表作となったばかりでなく、現代フランス文学の一極点をなす作品でもある。63年に「著者による全面改訂版」が出た。[巖谷國士]
『巖谷國士訳『ナジャ』(1976・白水社) ▽巖谷國士著『ナジャ論』(1977・白水社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のナジャの言及

【シュルレアリスム】より

… 〈自動記述〉とその応用はブルトンの《溶ける魚》(1924)やペレの言語遊戯,デスノスの夢物語などに結実する。またアラゴンの《パリの土地者》(1926)やブルトンの《ナジャ》(1928)が夢や偶然や不可思議を記述し,〈超現実〉の散文化を試みて以来,小説の領域にも継承者が生まれ,のちのグラック,マンディアルグらの作品に新たな展開を見る。美術では,デュシャンの〈レディ・メード〉,キリコの〈形而上絵画〉の思想・方法を受けついだほか,〈自動記述〉の等価物とみなされたエルンストの〈コラージュ〉〈フロッタージュ〉が,言語によらぬシュルレアリスムの表現を可能にする。…

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