ナタール(英語表記)Natal

改訂新版 世界大百科事典 「ナタール」の意味・わかりやすい解説

ナタール
Natal

ブラジル北東部のリオグランデ・ド・ノルテ州の州都。人口78万9896(2005)。ポテンジ川河口に位置し,16世紀末フランス人などの外敵に備えた要塞として建設された。特別な産業はなく,19世紀に築港されるまで停滞していた。南北アメリカの中央,アフリカへの最短距離セネガル共和国ダカールまで2990km)に位置する良港で,地政学上,また大西洋の制海権を考えるうえで重要である。第2次大戦中は連合国側の重要な基地であった。白い砂丘の海岸が美しい観光地で,民俗学者カーマラ・カスクードLuis da Câmara Cascudoを記念する人類学博物館がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ナタール」の意味・わかりやすい解説

ナタール

ブラジル北東部,リオ・グランデ・ド・ノルテ州の州都。19世紀に築港され,アフリカへの最短距離にあるため,大西洋横断海空路の要地となり,急速に発展している。16世紀末要塞として創設。80万3739人(2010)。
→関連項目グレート・トレック

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android