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ナホトカ Nakhodka

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ナホトカ
Nakhodka

ロシア南東部,プリモルスキー地方の都市。ウラジオストクの東南東約 90km,ピョートル大帝湾東部の支湾アメリカ湾の湾奥にある港湾都市。天然の良港で,1859年ロシアの砲艦『アメリカ』号が嵐にあい,この入江に漂着して助かったことからナホトカ (ロシア語で「掘出し物,もうけ物」の意) と名づけられた。第2次世界大戦中,連合軍の援助物資の荷揚げ地として利用され,すぐれた自然条件とウラジオストクが手狭になったことから,戦後港湾として急速に発展。商港としてのほか,漁港としても重要となった。船舶修理,セメント,木材加工などの工業がある。ウラジオストクとは水路のほか,鉄道,ハイウェーで連絡。 1971年より市の東 18kmのウランゲリ湾に貿易専用のボストチヌイ港が日本の協力で建設され,木材,石炭,コンテナなどの専用岸壁もつくられている。日本では戦後の引揚げ者の乗船港として,またロシア観光の船舶の出入港としてよく知られている。人口 15万9695(2010)。

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世界大百科事典 第2版の解説

ナホトカ【Nakhodka】

ロシア連邦の沿海州,アメリカ湾に臨む港湾都市。極東地方における漁業中心地の一つで,シベリア鉄道支線の起点でもある。人口16万5500(1992)。1万トン級の船舶の横付け可能な水深をもつ天然の良港で,市名はロシア語で〈掘出物〉の意。第2次世界大戦中に同盟国アメリカからの軍需物資を陸揚げする必要に迫られ,急きょ開港した。船舶修理工場,ブリキ缶工場,漁業コンビナートのほか,近くのチャダウジChadaudzh湾にロシア領極東地方最大の製油所があり,市内には航海学校,映画技術学校もある。

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大辞林 第三版の解説

ナホトカ【Nakhodka】

ロシア連邦、沿海州南部の、日本海に面する港湾都市。不凍港で、対日貿易港。シベリア鉄道の支線の終点。水産加工業が盛ん。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ナホトカ
なほとか
Находка Nahodka

ロシア連邦東部、沿海地方の港市。日本海に向かって開くアメリカ湾の湾奥北西部にある支湾ナホトカ湾に位置する。人口15万9800(1999)。波静かな不凍港を有し、シベリア鉄道の支線の終点となっている。港はロシア連邦極東の重要な国際港であり、漁業根拠地でもある。船舶修理、ブリキ缶、漁業コンビナート、鉄筋コンクリート建材などの工業がある。19世紀なかば過ぎにロシアの軍艦アメリカ号が偶然「発見」して命名したのがアメリカ湾で、ナホトカとは「みつけもの」の意(ナホトカ湾は1859年に「発見」)。1944年から港湾建設が始められ、50年には市となり発展したが、貨物の受入れ能力が限界に達したので、同じアメリカ湾内の東方18キロメートルにあるウランゲル湾に、ロシア連邦極東で最大となる新しいボストーチヌイ(東方)港を建設した。ナホトカには日本人墓地があり、1967~93の間日本総領事館が開設されていた。また、京都府舞鶴(まいづる)市、北海道小樽(おたる)市と姉妹都市の関係にある。[三上正利]

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