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ニガナ(苦菜) ニガナLactuca dentata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ニガナ(苦菜)
ニガナ
Lactuca dentata

キク科の多年草。東アジアの温帯から亜熱帯に広く分布し,山地や丘陵に最も普通にみられる。茎は直立し高さ 30cmほどになり走出枝は出さない。根生葉は不整に羽裂し,茎葉はより小型で,基部は耳状になって茎を抱く。茎,葉ともに傷をつけると白い乳液を出し苦みがある。初夏に茎の上部が分枝して,各枝先に黄色の頭花を集散花序状につける。それぞれの頭花は数個舌状花だけから成る。果実は小型の細長い楕円形の痩果で,上端に淡褐色の冠毛をもつ。本種は非常に変異に富み多くの亜種変種に分けられている。亜種には海岸の岩壁に生えるイソニガナがあり,変種には白色の頭花をつけるシロバナニガナや高山に生えるタカネニガナ (高嶺苦菜) ,クモマニガナなどがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ニガナ【ニガナ(苦菜) Ixeris dentata (Thunb.) Nakai】

人里や低山路傍などにごく普通にみられるキク科の多年草(イラスト)。日本全土,中国,朝鮮に分布する。和名はかむと苦みがあることによる。ロゼットで越冬し,春に高さ約30cmの細い茎が直立する。葉は倒披針形で不規則に羽裂し,縁に歯牙がある。茎葉は耳状に茎を抱く。切ると乳液が出る。4~7月ころ,茎の先が分枝し,径1.5cmほどのやや小さな頭花をまばらにつける。頭花は数個の舌状花のみからなり,ふつう黄色で,ときに白色。

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世界大百科事典内のニガナ(苦菜)の言及

【タンポポ】より

…【荒俣 宏】 タンポポは《和名抄》では布知奈(ふじな),太奈(たな)とよばれている。方言ではニガナ,チチグサ,ガンボウジ,クマボ,マンゴなどともいい,子どもの命名によるものが多い。タンポポも元は鼓を意味する小児語で,茎の両端を細く裂いて水につけると外側に反って鼓の形になることからの命名という。…

※「ニガナ(苦菜)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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