ニコモール系脂質異常症治療剤(読み)ニコモールケイシシツイジョウショウチリョウザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説

ニコモール系脂質異常症治療剤

製品名
《ニコモール製剤》
コレキサミン(杏林製薬
《ニセリトロール製剤》
ペリシット(三和化学研究所)
《トコフェロールニコチン酸エステル製剤》

 血液中のコレステロールトリグリセリドの値を低下させたり、末梢の血管を拡張させて、血液の流れをよくする薬です。


 脂質異常症のほかに、レイノー病レイノー症候群を伴う末梢血行障害の改善ニコモール製剤は、凍瘡四肢動脈閉塞症ニセリトロール製剤では、バージャー病閉塞性動脈硬化症などに幅広く用いられます。


①過敏症状(発疹ほっしんなどのアレルギー症状)、そのほかニセリトロール製剤で透析中の人に血小板減少症が現れることがあります。このような症状が現れたときは服用を止め、ただちに医師に相談してください。


吐き気嘔吐おうと、食欲不振、下痢、頭痛、胃部不快感、動悸どうき、顔面潮紅、かゆみ、めまいのどの渇き、熱感などが現れることがあります。


 このような症状が現れたら、必ず医師に相談してください。


錠剤で、1日3回、食後の服用が原則です。ニセリトロール製剤では食直後の服用です。長期の服用が必要となる薬なので、1日の服用回数と服用する時間・1回の服用量については医師の指示を守り、かってに中止したり、減量・増量しないでください。


②あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無を医師に報告してください。


 この薬の成分で過敏症をおこしたことのある人、重症の低血圧症、出血が続いている人は使用できません。また、緑内障、肝機能障害、胃・十二指腸潰瘍かいようといった病気がある人、透析療法をしている人、痛風耐糖能異常の人などは、あらかじめ医師に報告してください。


妊婦、妊娠している可能性のある人は、あらかじめ医師に報告してください。


④この薬を使用中にほかの薬を使用する必要が生じたときは、必ず医師に相談してください。HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用には十分な注意が必要です。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android