ニューアーク(英語表記)Newark

翻訳|Newark

デジタル大辞泉 「ニューアーク」の意味・読み・例文・類語

ニューアーク(Newark)

米国ニュージャージー州北東部の都市ニューヨークの西約15キロメートルに位置し、ニューアーク湾に面する港をもつ。かつては造船業で栄え、現在は各種製造業、保険業が盛ん。ネオゴシック様式のトリニティー大聖堂や聖心大聖堂などの歴史的建造物が残っている。
米国デラウェア州北部の都市。ウィルミントンの南西約20キロメートルに位置する。17世紀末にクエーカー教徒が建設。デラウェア大学が所在。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ニューアーク」の意味・わかりやすい解説

ニューアーク
Newark

アメリカ合衆国ニュージャージー州北東部の商工業都市。人口28万0666(2005)で州第1位。パセーイク川に面し,ニューヨーク市の西約13kmの地点にある。17世紀から続いている皮革や19世紀初期からの宝石加工とともに,ビール,刃物,電気部品,薬品金属塗料などの製品が生産される。1666年,コネティカット州から来たピューリタンによって集落が建設され,1836年市制施行。19世紀前半のモリス運河の開通,鉄道の開通によって,工業製品の移出入が盛んになり,工業活動も発展して,この地域の工業中心地となった。1915年にはニューアーク港が開港し,第1次世界大戦の船舶需要によって,造船業も発展した。29年開設の国際空港はニューヨークの空の玄関の役割も務めている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニューアーク」の意味・わかりやすい解説

ニューアーク
にゅーあーく
Newark

アメリカ合衆国、ニュー・ジャージー州北東部、ニューアーク湾に臨む同州最大の都市。人口27万3546(2000)。ニューヨーク市の西13キロメートルに位置する。同州の商工業の中心地であり、ニューアーク港、国内線を主とするニューアーク空港を要(かなめ)とした交通の要所でもある。工業では、17世紀に始まった皮革をはじめ、貴金属電気器具、ビール、医薬品、塗料などが盛んで、保険業は国内第3位の実績をもつ。1666年にピューリタンの手で町が建設され、1836年に市制が施行された。鉄道(1834~35)、モリス運河(1832)の開通により、保険業や造船、貴金属などの商工業の発達をみた。1915年にはニューアーク港がオープンし、造船業は第一次世界大戦中の花形産業となった。古い歴史を有する市街には史跡、遺跡も少なくなく、セクレッド・ハート教会(1898~1953)やトリニティ聖堂(1810)が街のシンボルとして保存されており、ニューアーク博物館(1909)、公立図書館(1888)なども市民に親しまれている。

[作野和世]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニューアーク」の意味・わかりやすい解説

ニューアーク
Newark

アメリカ合衆国,ニュージャージー州最大の都市。ニューヨークの西に隣接する。 1666年コネティカット州からの移民によって開かれた。空港および海港は大ニューヨークの一部として,ニューヨーク市当局によって運営されている。独立戦争後,皮革,製靴などの工業が興り,現在は電気器具,化学製品,塗料,酒,パン,加工肉,機械皮革製品,宝石などを生産し,保険業の中心地で,金融,卸・小売商も盛ん。プルームハウス (1710) ,トリニティ聖堂 (43) など歴史的建造物も多い。人口 27万7140(2010)。

ニューアーク
Newark

アメリカ合衆国,デラウェア州北部ウィルミントンのすぐ西南西にある都市。 1680年代にクェーカー教徒の集会所として創設,街道の交差点として発達した。現在のおもな工業は電気絶縁材やコンクリート製品,食品加工,自動車組立てなど。デラウェア大学がある。人口2万 5098 (1990) 。

ニューアーク
Newark

アメリカ合衆国,オハイオ州中部の都市。 19世紀初頭東部からの移民により創設され,ニュージャージー州にある開拓民の故郷にちなんで命名された。農業地域の中心地となり,1860年市制。ガラス工業,アルミ加工,自動車部品工業などが行われる。付近にはインディアンの残した塚が多い。人口4万 4389 (1990) 。

ニューアーク(男)
ニューアーク[だん]

「レズリー」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「ニューアーク」の意味・わかりやすい解説

ニューアーク

米国,ニュージャージー州北東部,ハドソン川河口の港湾・商工業都市。ニューヨークの対岸にあたる衛星都市群の一つ。保険業,皮革製品,宝石細工は古い歴史をもち,機械,化学など各種の工業が発達。空港がある。1666年ピューリタンにより創設された古い町。27万7140人(2010)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のニューアークの言及

【空港】より

…管理はニューヨーク・ニュージャージー港湾局。なお,ニューヨークにはほかにラ・ガーディアLa Guardia Airport,ニューアークNewark Airportの2空港がある。 オヘア空港O’Hare International Airport1955年10月に開港し,以後,出入旅客数では例年世界第1位にランクされ続けているシカゴ市営の空港。…

※「ニューアーク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android