ネプツニウム系列(読み)ネプツニウムけいれつ(英語表記)neptunium series

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

人工放射性核種崩壊系列 (放射性崩壊系列 ) の1つ。超ウラン元素の発見に伴い天然に存在しない質量数 4n+1 ( n は正の整数) の核種の崩壊系列が見出され,この系列中の最長寿命核種がネプツニウム 237 (半減期 2.1×106 年) であることからネプツニウム系列と呼ばれるようになった。系列の最終核種は 83番元素ビスマスの安定同位体ビスマス 209である。α線源として広く利用されるアメリシウム 241はこの系列に属する。

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百科事典マイペディアの解説

放射性元素の崩壊系列の一つ。ネプツニウム〜ビスマス(図),質量数は4n+1で表される。長寿命のものがないため自然界にはみられないが,人工的な放射性崩壊系列として1947年に発見。
→関連項目放射性元素

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

放射性核種の崩壊系列の一つで、ネプツニウム237に始まり、主経路としてα(アルファ)崩壊9回、β(ベータ)崩壊5回を行ってタリウム205に至る系列をいう。系列中の各核種の質量数はnを整数として4n+1となっている。4n(トリウム系列)、4n+2(ウラン・ラジウム系列)、4n+3(アクチニウム系列)となる他の系列は天然に存在するが、ネプツニウム系列は人工放射性核種からなるものである。なお、2003年にビスマス209が事実上無限大ともいえる半減期1.9×1019年でα崩壊してタリウム205となることが知られる前は、ビスマス209がこの系列の最終核種であるとされていた。

[岩本振武]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 放射性同位元素の崩壊系列の一つ。ネプツニウム二三七に始まり、七回のα(アルファ)崩壊と四回のβ(ベータ)崩壊を行なって安定同位体のビスマス二〇九になる。この系列の同位体の質量は 4n+1 に相当するので 4n+1 系列ともいわれる。天然には存在しない。

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化学辞典 第2版の解説

237Npから出発してα崩壊,β 崩壊を繰り返して安定な209Biに至る崩壊系列.237Npは後にウラン鉱石中に天然の核反応の結果ごく微量に生成していることが判明したが,この系列は人工的に合成された237Npの崩壊生成核種の連鎖として発見された(1947年発表).核崩壊過程が理解された後であるから,系列中の各核種に古典名は存在しない.超ウラン元素合成が進むにつれて,この系列は241Am,245Cmからさらにさかのぼることができるが,半減期がもっとも長い237Npの元素名をとってよばれる.全核種の質量数が4n+1(n:整数)なので4n+1系列ともいう.

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