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ノグルミ Platycarya strobilacea Sieb.et Zucc.

世界大百科事典 第2版の解説

ノグルミ【Platycarya strobilacea Sieb.et Zucc.】

日当りのよいやや乾いた地に生えるクルミ科の落葉小高木(イラスト)。ノブノキドクグルミの名もある。葉は奇数羽状複葉で互生する。小葉は先端が細くとがり,鋭い鋸歯がある。側小葉の基部は著しく不相称となる。花は6月ころ咲き,葉が展開した後に,新枝の先端に多数の尾状花序が集まる。下の方には雄花序があり,黄緑色で細長く斜上する。雌の花序は先端にあり,通常,基部は雌花であるが,上半部は雄花が占める。花は花被がなく,雄花では苞腋(ほうえき)におしべが並び,雌花では苞腋に翼状の小苞と合着しためしべがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ノグルミ
のぐるみ / 野胡桃
[学]Platycarya strobilacea Sieb. et Zucc.

クルミ科の落葉高木。葉は奇数羽状複葉。小葉は7~15枚、縁(へり)に深く切れ込む鋸歯(きょし)があり、裏面の葉脈に褐色の毛が生える。花期は6~7月。花穂はオニグルミ、サワグルミと違って若枝の先に直立し、中央の花穂は雌花、周辺の花穂は雄花からなる。花は花被(かひ)はなく、一枚の包葉と二枚の小包葉があり、雄花は雄しべが6~10本、雌花は1個の子房がある。果実は小形の堅果で、倒三角形状、長さ約5ミリ、翼があり、10月に成熟する。同じく有翼の小堅果をつけるサワグルミに比べ、小形で翼の幅が狭い。日当りのよい山地に生え、本州から九州、および朝鮮半島、中国に分布する。幹や根の皮は革なめしに、果実は「花果児」といって染料にする。枝葉には有毒成分を含むという。[伊藤浩司]

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