ノーカーボン紙(読み)ノーカーボンし(英語表記)carbonless duplicating paper

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ノーカーボン紙
ノーカーボンし
carbonless duplicating paper

複写紙の一種で,おもに感圧複写紙をさす。紙の裏面に油性インクを付着させている「裏カーボン紙」に対する名称。手を汚すことなく大量の複写ができる。もととなる紙の裏側と,複写を受ける紙の表面に発色剤と反応促進剤を分けて塗布しておき,両者の接触で化学反応を起し,複写が行われる。筆圧,タイプ印字の打撃以外には反応しないように,一方の薬品をマイクロカプセル (径 2μ m内外) で保護した形式が多い。コンピュータ出力用や事務伝票用などに使われる。

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百科事典マイペディアの解説

ノーカーボン紙【ノーカーボンし】

2枚重ねた紙の上紙の裏面に,無色の色素(電子供与性のロイコ染料)をゼラチン等でおおってマイクロカプセル状にして塗り,下紙の表面に顕色剤(電子受容性の有機酸やレジン)を塗った感圧複写紙。筆圧でカプセルが破れ,色素が下紙に吸着されて発色する。1枚の紙の片面にマイクロカプセルと顕色剤の両方を塗ったものもあり,セルフコンテーンド紙と呼ばれる。
→関連項目感圧複写紙

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世界大百科事典内のノーカーボン紙の言及

【感圧複写紙】より

…単に感圧紙ともいう。広義には筆記圧によって複写をとるための加工紙であるカーボン紙およびノーカーボン紙をさすが,狭義には後者のみをさす。ノーカーボン紙はアメリカのナショナル・キャッシュ・レジスター社が1953年に発明した製品であるが,日本でも3社が独自技術を開発し,急成長した高付加価値紙製品で,カーボン紙の伸び悩みとよい対照をなす。…

【感熱記録紙】より

…加熱ペンの役割をするサーマルヘッドからの熱エネルギーだけで簡単に記録でき,しかも電子機器との組合せが可能なことから,ファクシミリやプリンターの記録材料として急速に成長している。日本では1971年に生産販売が開始されたが,ノーカーボン紙(感圧複写紙)に比較すれば,消費量ははるかに少ない。ノーカーボン紙と同様に2成分の反応による発色形式をとっており,電子供与性を有する無色のロイコ染料(クリスタルバイオレットラクトンなど)と電子受容性の顕色剤(フェノール系酸性物質)とを微粒化し,結合剤とともに塗布してある。…

【情報産業用紙】より

…これは感光体ドラム上に形成した静電気潜像を紙に転写させる方式に用いる紙で,画像品質の高いことや操作の簡便さから,使用量は電子写真紙(湿式電子写真複写紙)など他の複写用紙をしのいでいる。ノーカーボン紙は感圧複写紙の代表で,裏面にカーボンを塗ったカーボン紙とは異なり,複写用紙としての需要は急増している。記録用紙としては,ファクシミリの普及につれて静電記録紙が高速用,感熱記録紙が低・中速用ファクシミリの用紙に用いられている。…

※「ノーカーボン紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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