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ハシビロコウ Balaeniceps rex; shoebill

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハシビロコウ
Balaeniceps rex; shoebill

ペリカン目ハシビロコウ科。全長 1.2m。木靴のような形をした厚い巨大なをもつ鳥で,1種で 1科を構成する。羽色は濃い灰色で,背中は緑色を帯びる。アフリカ固有種で,中央部のスーダンから南のジンバブエまでの沼沢地にすみ,ホワイトナイル川とその支流域にもっとも多く生息する。おもに夜間活動し,普通は単独かつがいでいる。巣はアシ原の中などに草を積み上げてつくり,白色の卵を 1~2個産む。ハイギョやナマズをはじめ,魚類トカゲ,ヘビなどなんでも食べる。コウノトリと同じく上下の嘴をたたき合わせてカタカタと音を出すが,鳴くこともある。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ハシビロコウ

アフリカの湿地に生息する、巨大なくちばしが特徴の鳥。魚などの獲物を狙うときには何時間も動かずにいることから「怪鳥」と呼ばれることも。湿地の減少などが原因で絶滅が危ぶまれているが、飼育下での繁殖に成功したのはベルギーとアメリカの動物園のみ。日本では上野動物園(東京)、千葉市動物公園、神戸どうぶつ王国などが挑んでいるが、成功例はない。

(2016-04-24 朝日新聞 朝刊 高知全県・1地方)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハシビロコウ
はしびろこう / 嘴広鸛
shoebillwhaleheaded stork
[学]Balaeniceps rex

鳥綱コウノトリ目ハシビロコウ科の鳥。この科Balaenicipitidaeの唯一種で、形態、大きさともにコウノトリ類に似ているが、大きな頭と木靴のようなかっこうの巨大な嘴(くちばし)が特徴である。全長約1.2メートル。羽色は全身スレート灰色で、背には緑色光沢がある。雌雄は同色、幼鳥は褐色に富んでいる。白ナイル上流地方の人跡まれな沼沢に分布しているが、数は多くない。昼間はアシやパピルスの間に隠れていて、夕方出て魚、カエル、小形のヘビなどを捕食する。魚類では肺魚やナマズ類をよくとる。巣は湿地の地面に枯れ茎や枯れ葉を積み上げてつくり、1腹1、2個の卵を産む。抱卵期間は約30日。雛(ひな)には主としてオタマジャクシを与えるといわれている。世界の動物園での繁殖例はない。国内では上野動物園、千葉市動物公園、伊豆シャボテン公園で飼育例がある。[森岡弘之]

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