ハッブル宇宙望遠鏡(読み)ハッブルウチュウボウエンキョウ

デジタル大辞泉 「ハッブル宇宙望遠鏡」の意味・読み・例文・類語

ハッブル‐うちゅうぼうえんきょう〔‐ウチウバウヱンキヤウ〕【ハッブル宇宙望遠鏡】

宇宙観測するために、1990年に米国スペースシャトルを使って高度610キロの地球周回軌道に打ち上げた、口径2.4メートルの反射望遠鏡名称は天文学者E=P=ハッブルにちなむ。HST(Hubble Space Telescope)。

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精選版 日本国語大辞典 「ハッブル宇宙望遠鏡」の意味・読み・例文・類語

ハッブル‐うちゅうぼうえんきょう‥ウチウバウヱンキャウ【ハッブル宇宙望遠鏡】

  1. 一九九〇年にアメリカがスペースシャトルを利用して打ち上げた、宇宙観測のための反射望遠鏡。口径二・四メートルで、高度六一〇キロの地球周回軌道を回り、大気影響を受けずに宇宙を観測できる。

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百科事典マイペディア 「ハッブル宇宙望遠鏡」の意味・わかりやすい解説

ハッブル宇宙望遠鏡【ハッブルうちゅうぼうえんきょう】

米国のNASA(ナサ)が1990年に地球を周回する軌道に打ち上げた軌道望遠鏡。軌道への投入にはスペースシャトルが使われた。望遠鏡の口径は2.4m,中心部の直接撮像カメラのほか高分散分光器,高速測光器,微光天体分光器などをもち,28等級の微光天体を検出する能力をもつ。打ち上げ後光を集める主鏡欠陥が明らかになり,1993年にスペースシャトルによって修理が実施された。
→関連項目ハッブル

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知恵蔵 「ハッブル宇宙望遠鏡」の解説

ハッブル宇宙望遠鏡

NASAが1990年4月にスペースシャトル・ディスカバリーで打ち上げた、主鏡口径2.4mの光学赤外線望遠鏡。米国の天文学者E.ハッブルにちなむ。大気圏外から観測できるため、この口径での回折限界の角度分解能(約0.1秒角)を誇る。太陽系内天体より、宇宙の誕生から約10億年後に当たる遠方の若い銀河までの研究ができる。2002年、サーベイ用の最新鋭カメラ(ACS:Advanced Camera for Surveys)が装着され、従来の撮像能力の10倍の効率で微光天体の観測が可能になった。

(谷口義明 愛媛大学宇宙進化研究センターセンター長 / 2007年)

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