HST(読み)えいちえすてぃー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「HST」の意味・わかりやすい解説

HST
えいちえすてぃー

High Speed Train略称。イギリス国鉄(1994~1997年、分割・民営化された)が特急列車用として1976年から営業運転している流線形のディーゼル動力固定編成列車。動力集中式で両端車両動力車になっていて、中間に8両程度の付随車を連結し、非電化区間を中心に主要都市間連絡サービスを行っている。HSTを使った特急は、時速125マイル(約200キロメートル)の高速を発揮するので、インターシティ125とよばれる。出力2000馬力のディーゼル機関で発電し電気駆動する。オーストラリアでもこの列車が採用されている。

[西尾源太郎・佐藤芳彦]

『マレー・ヒューズ著、菅建彦訳『レール300世界の高速列車大競争』(1991・山海堂)』『佐藤芳彦著『世界の高速鉄道』(1998・グランプリ出版)』

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