ハマスゲ(読み)はますげ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハマスゲ
はますげ / 浜菅
[学]Cyperus rotundus L.

カヤツリグサ科の多年草。茎は基部は球茎状に肥大し、高さ20~40センチメートル。葉は根生し幅2~6ミリメートル。海岸の砂地や日当りのよい砂質地に生え、関東地方以西の本州から沖縄、および世界の熱帯、亜熱帯に広く分布。名は、海浜に生えるスゲの意味である。長いストロン(走出枝)を伸ばして繁殖するため、畑や果樹園に発生すると駆除が困難である。芝生にも大きな害を与える。[木下栄一郎]

薬用

地下のストロンの先端に生じた長さ2~3センチメートル、径1センチメートルの紡錘形の塊を、漢方では香附子(こうぶし)(古くは莎草根(しゃそうこん))と称して薬用とする。塊の表面は黒褐色で多くの細根をつけているが、それを火で焼いて調製する。質が堅く、香気のよいものを良品とする。キペレン、キペロールなどのセスキテルペンが主成分である。健胃、鎮痛、通経剤として消化不良、食欲不振、胃痛、腹痛、月経痛、月経不順、神経性頭痛などの治療に用いる。[長沢元夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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