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バイオフィードバック biofeedback

翻訳|biofeedback

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大辞林 第三版の解説

バイオフィードバック【biofeedback】

自発的に制御できない生理活動を工学的に測定して知覚可能な情報として生体に伝達し、それを手がかりとして学習・訓練を繰り返し自己制御を達成する技法。心身症・本態性高血圧などの治療に用いられる。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

バイオフィードバック【biofeedback】

生体内に働くフィードバック機構を想定し,通常は知覚できないが自発的制御が難しいとされる生理的指標を,工学的機器の助けによって増幅・変換して知覚可能な状態にし,それを手がかりとした訓練によって自己制御を達成維持することを会得させる技法。歴史的には1938年学習理論上否定された自律性反応のオペラント条件づけが,L.V.ダイカラとN.E.ミラーによってくつがえされたこと(1968)に心身医学が合流し,医療機器の発達がこれを加速した。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バイオフィードバック
ばいおふぃーどばっく
biofeedback

バイオフィードバックとは、「生体」を意味するbioと「帰還」を意味するfeedbackが合成されたことばで、「生体から生体の状態を表す生理活動(反応)を測定し、その活動を理解しやすい情報に変換して生体に伝達する操作」と定義される。[宮田 洋]

バイオフィードバックの利用

血圧、心拍、皮膚温、筋緊張など自律神経系の支配を受けている生理活動や脳波は、大きな変化を除いて、自分でその変化を感じ取ったり、自分の意志で制御――強めたり、弱めたり、止めたり――することのできない不随意活動である。このような生理活動を自ら制御self-controlすることがバイオフィードバックを用いて試みられ、その可能性が多くの研究で証明されてきた。
 たとえば、筋収縮性頭痛を訴える患者の前額部の筋緊張を調べると、異常な緊張が認められ、これが原因となって頭痛が生じていることがわかる。しかし、患者は自分の意志で頭の筋を緩めることはできない。そこで前額の筋緊張度を測定するために、小さな電極を患者の前額に取り付け、筋電図electromyogram (EMG)を記録する。そのときこの筋電位活動の変化を音の高さの変化に変換して、患者自身にイヤホーンで聞かせる(筋電バイオフィードバック情報)。患者に、音の高さの変化が本人の前額部の筋緊張の程度を表すことを教え、できるだけ音を低くするように努力させる。音が低くなれば、それだけ筋が弛緩(しかん)しているわけで、患者は音の高さの変化を手掛りにして、どうすれば前額の筋が緩むのかを学習する。たとえば、ゆっくりと規則正しく呼吸し、全身の力を抜き、静かな風景を思い浮かべてみる。その結果、音が低くなっていく。このようにして患者はどのようにすれば、問題の筋の弛緩が得られるのかをバイオフィードバック情報である音を手掛りとして学習していく。これがバイオフィードバック療法とよばれているもので、多くの心身症の治療に用いられている。
 筋電バイオフィードバックでは、筋収縮性頭痛のほかに、片頭痛、慢性不安、恐怖症、不眠、書痙(しょけい)、チックなどの治療から、片麻痺(へんまひ)、灰白髄(ずい)炎、脳性麻痺などのリハビリテーションに用いられている。ほかに血圧で本態性高血圧、心拍で心臓不整脈や心臓神経症、皮膚温でレイノー病、また、脳波のうちアルファ波で不安神経症、慢性痛、不眠などの治療が行われている。[宮田 洋]
『宮田洋・藤本次郎著『バイオフィードバック――その基礎と応用』(『現代基礎心理学 第11巻』所収・1982・東京大学出版会) ▽E・B・ブランチャード、L・H・エプシュタイン著、江草安彦他訳『バイオフィードバック入門』(1984・医学書院)』

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世界大百科事典内のバイオフィードバックの言及

【行動療法】より

…(7)複数の複雑な社会行動を同時に形成するのに有効なトークン・エコノミー法は精神障害,教育場面ばかりか公害問題にも利用される。(8)モニター機器の助けを借りて血圧,筋緊張,皮膚温,脳波などを自己統制させるバイオフィードバック法は併有疾患への拮抗(きつこう)的副作用が予想され,薬物投与が困難な患者にはとくに有力である。行動変容【梅津 耕作】。…

※「バイオフィードバック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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