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バレラ バレラValera

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バレラ
バレラ
Valera

ベネズエラ北西部,トルヒーヨ州中部の都市。州都トルヒーヨの西南西約 20km,メリダ山脈北部にあり,モタタン川にのぞむ。州都をしのぐ同州最大の都市で,商業中心地として繁栄。サトウキビカカオコーヒー,果実,穀物などを集散し,製粉工場などがある。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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大辞林 第三版の解説

バレラ【Francisco Varela】

1946~2001) チリ生まれの生物学者。神経細胞学やサイバネティクスの分野ですぐれた業績をあげ、師のマトゥラーナとともにオートポイエーシス理論を発展させた。著「オートポイエーシス」「知恵の樹」など。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バレラ
ばれら
Francisco J. Varela
(1946―2001)

チリの哲学者、生物学者。サンティアゴ生まれ。同市のチリ大学に学び1967年に理学修士号を取得。その後、アメリカハーバード大学に留学し、23歳の若さで博士号を取得。ハーバード大学などのポストを断って、1970年にチリ大学に戻り、科学研究団体の創設に貢献する。しかし、1973年チリで政変にあい、ふたたび渡米。デンバーコロラド医科大学で助教授として教鞭(きょうべん)をとったのち、ドイツのマックス・プランク研究所の上級研究員等を経て、パリのエコール・ポリテクニク(理工科大学校)の教授とフランス国立科学研究所(CNRS:Centre national de la recherche scientifique)の研究責任者を兼任する。1998年に持病のC型肝炎の悪化で肝臓移植を受けたが、その3年後志なかばにして55歳の若さで生涯を閉じた。
 バレラの生涯を貫く問いは、「いかにして自己は創発するか」というものであった。出発点となる研究分野は神経生物学だが、哲学、神経科学、人工生命、仏教思想、サイバネティックス、科学哲学とその守備範囲は広範である。とりわけ、フッサール、メルロ・ポンティ等の現象学者やアレクサンドル・コイレ、ジョルジュ・カンギレムといった科学哲学者、そして仏教を思想的背景としながら、個別諸科学に関する該博な知識を駆使した著作活動を展開する。
 若き日のバレラにとって、チリ大学での生化学者ウンベルト・R・マトゥラーナHumberto R. Maturana(1928― )との出会いは決定的であった。その影響によって、伝統的な科学の外部へと越境していくことになるからである。1970年から3年間の共同研究の成果は、のちに『オートポイエーシス』(1980)として広く世に問われる。オートポイエーシスは神経システムの研究から着想を得ており、それが生命システムへと拡大された理論である。これによれば、生命は自律的システム、すなわち内的に制御され自己組織化するものである。またオートポイエーシスの特徴は、システムを観察者の立場からでなく、システム自身の立場から理解していくところにある。オートポイエーシスは、ルーマンの社会システム理論をはじめとして多くの論者に影響を与えている。
 バレラは、科学研究を一人称的な経験についての具体的な記述によって補完しなければならないと考えていた。この作業を担うのが現象学の方法であり、その成果が心理学者のエリノア・ロッシュEleanor Rosch(1938― )や哲学者のエバン・トンプソンEvan Thompson(1962― )との共著『身体化された心』(1991)である。表題が示しているように、同書の中心的なテーマは認知、経験、知識獲得といった心にかかわる働きを身体に根づいたものとして理解することである。序論においては、身体の両義性を解明したメルロ・ポンティの研究プログラムを引き継ぐものと宣言されている。その内実を具体化するなら、人間が身体としてあることの二重の意味、つまり生物―物理学的身体と現象学的身体とを統合的に把握しようとするものである。さらに、同書の特徴は仏教思想にも深くコミットしているところにある。また、バレラの晩年の仕事としては、現象学の自然化を主題としたアンソロジー『現象学を自然化する』Naturalizing Phenomenology(1999)の編集や現象学と認知科学とを架橋する学術雑誌『現象学と認知科学』Phenomenology and Cognitive Sciencesの創刊(2002)などがあげられる。[長滝祥司]
『ウンベルト・マトゥラーナ、フランシスコ・J・ヴァレラ著、河本英夫訳『オートポイエーシス』(1991・国文社) ▽フランシスコ・ヴァレラ、エリノア・ロッシュ、エヴァン・トンプソン著、田中靖夫訳『身体化された心――仏教思想からのエナクティブ・アプローチ』(2001・工作舎) ▽ウンベルト・マトゥラーナ、フランシスコ・バレーラ著、管啓次郎訳『知恵の樹』(ちくま学芸文庫) ▽Principles of Biological Autonomy(1979, North Holland-New York, New York) ▽Francisco J. Varela et al. eds. Naturalizing Phenomenology; Issues in Contemporary Phenomenology and Cognitive Science(1999, Stanford University Press, Palo Alto) ▽ニクラス・ルーマン著、佐藤勉監訳『社会システム理論』上下(1993、1995・恒星社厚生閣) ▽John Brockman The Third Culture(1995, A touchstone book, Simon & Schuster, New York)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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