バンギ(その他表記)Bangui

デジタル大辞泉 「バンギ」の意味・読み・例文・類語

バンギ(Bangui)

中央アフリカ共和国首都コンゴ川支流ウバンギ川に臨む河港都市。旧称ウバンギシャリ。1889年、フランス植民地の前哨基地として建設木材コーヒーダイヤモンドなどを輸出人口、行政区47万(1984)。

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精選版 日本国語大辞典 「バンギ」の意味・読み・例文・類語

バンギ

  1. ( Bangui ) 中央アフリカ共和国の首都。コンゴ川の支流、ウバンギ川の右岸にある河港都市。木材・綿花・コーヒー・家畜などの積み出し港。

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改訂新版 世界大百科事典 「バンギ」の意味・わかりやすい解説

バンギ
Bangui

アフリカ大陸中央部,中央アフリカ共和国の首都。人口53万(2003)。コンゴ民主共和国(旧,ザイール)との国境をなすウバンギ川(コンゴ川の支流)の河港で,国際貿易の大部分を扱う商業都市である。主要な輸出品はワタ,木材,コーヒー,サイザル麻などの農・林産物で,工業資材や工業製品を輸入する。紡績,食品,ビール,靴,セッケンなどの製造工場があり,ダイヤモンド・カットも行われる。カメルーンチャドに通じる道路や通信の中心でもある。ウバンギ川をさかのぼってきたフランスによって1889年に建設された都市で,のちにウバンギ・シャリと呼ばれるフランスの植民地の中心となった。1960年に中央アフリカとして独立してからもフランス軍が駐留した。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バンギ」の意味・わかりやすい解説

バンギ
Bangui

中央アフリカ共和国の首都。河港都市。同国南西部,コンゴ民主共和国との国境をなすウバンギ川西岸に位置。19世紀末フランスの植民地政策の拠点となり,ウバンギシャリ植民地の中心地であった(→フランス領赤道アフリカ)。ウバンギ川舟運の終点で,河川運輸に頼っていた中央アフリカ共和国の貿易中心地として独立後急速に発展。ダイヤモンド,綿花,木材,コーヒー,サイザルアサなどを輸出し,建築資材,工業資材を輸入。石鹸醸造などの工場や大学がある。コンゴ共和国ポアントノアール,ブラザビルと鉄道で結ばれている。人口 62万2771(2003)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バンギ」の意味・わかりやすい解説

バンギ
ばんぎ
Bangui

アフリカ中央部、中央アフリカ共和国の首都。同国の南に接するコンゴ民主共和国(旧ザイール)との国境を流れる、コンゴ川の支流ウバンギ川に面した河港都市である。人口62万2000(1999推計)。海港をもたない内陸国中央アフリカで、コンゴ共和国のブラザビルとの間に定期航路をもつバンギは、文字どおり同国の政治、経済の中心地である。ここから輸出されるものとしては、木材、コーヒー、カカオ、ダイヤモンドなどがある。バンギとは土地のことばで「急流」を意味する。1890年、ウバンギ川をさかのぼってきたフランス軍は、この地で川の遡行(そこう)をあきらめ基地を築いた。これがバンギの起源で、こののちウバンギ・シャリ植民地の中心地となった。

[端 信行]

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百科事典マイペディア 「バンギ」の意味・わかりやすい解説

バンギ

中央アフリカ共和国の首都。同国南部,ウバンギ川右岸の河港都市で,対岸にはコンゴ民主共和国のゾンゴがある。カメルーンやチャドへの交通の要地で,農産物加工,各種軽工業などが行われる。1899年にフランスによって創設された。62万2771人(2003)。
→関連項目中央アフリカ

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