翻訳|burner
燃料を安全に効率よく燃焼させて熱あるいは高温を得る装置。燃料の種類に応じて,ガス燃焼用のガスバーナー,灯油や重油など液体燃料の燃焼用のオイルバーナー,石炭燃焼用の微粉炭バーナーなどがある。また,燃料と空気の混合のさせ方で,予混合型バーナーと拡散型バーナーに分類される。家庭用あるいは化学実験用の小型バーナーでは,燃料と空気をあらかじめ混合させてから燃焼を行わせるいわゆる予混合型が一般的であり,一方,工業用の大型バーナーでは,燃料と空気を別々に燃焼器に送り燃焼器内で混合させて燃焼させるいわゆる拡散型が通常用いられる。工業用バーナーでは,効率のよい燃焼を実現するためにさまざまな工夫がなされており,たとえば,ガスバーナーでは,空気と燃料の混合を良好にするために高速空気を渦状に吹き込む型式のものがあり,オイルバーナーでは,燃焼に先立って燃料油を霧状にして噴射するいわゆる微粒化が行われ,微粉炭バーナーでは,石炭を70~80μmにまで微粉砕して粉末状にした後,高速空気とともに炉内に吹き込む方法がとられる。また最近では,環境保全の観点から,光化学スモッグの原因物質である窒素酸化物NOxの発生を抑制することのできる低NOxバーナーが開発され,工業用バーナーとして広く用いられている。
→オイルバーナー →ガスバーナー
執筆者:定方 正毅
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
気体、液体、微粉の燃料を燃焼装置に吹き込む装置。気体用の小型の例に家庭用のガスこんろ、湯沸かし器がある。小型のバーナーは燃料ガスを高速で流し、そこに空気を吸い込んで混合し吹き出して燃焼させるもので、大気圧以上の圧力の燃料ガスが得られる場合に用いられる。大型のバーナーは燃料を加圧し噴き出すとともに、送風機より送られた空気を急速に混合させ燃焼させるもので、安定して燃料と空気が混合し、速く燃焼するように空気の流れ方にくふうを加えている。また高速の空気流で炎が消されないように保炎装置を備えている。ブンゼンバーナーは小型の代表的なバーナーであり、トーチランプもバーナーの一種である。
[吉田正武]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…眼瞼裂を上下から囲む皮膚のひだはすなわち眼瞼(まぶた)である。(2)鼻は顔面の中央部に突き出している錐体状の突起であるが,広義の鼻という部分はさらに顔面の奥深く繰り広がっているから,外に突き出している部分だけをとくに外鼻という。外鼻の下面には1対の鼻孔がある。…
…食物の風味は,味ばかりでなく,においの成分が重要な役割をもっている。このことは,鼻をつまんで空気が通らないようにすると,リンゴが生のジャガイモと似た味になってしまうことでもよくわかる。陸生の動物では空気中を伝わってきたにおいを感ずるが,魚などの水生動物では水にとけたにおいを感じとる。…
※「バーナー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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