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微粉炭 びふんたんpowdered coal; dust coal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

微粉炭
びふんたん
powdered coal; dust coal

微細な石炭。石炭は割合粉化しやすいため,製造の各過程において発生する粒度などについて明確な定義はない。一般的には石炭の浮遊選炭の過程で,水とともに浮遊して出るもの,また採炭中に炭塵として飛散するものなどをいい,一般的には,脱水スクリーンを通ったもの,選炭技術では 48メッシュ以下のものをいう。微粉炭燃焼装置では粉炭を 100~200メッシュ以下に粉砕して使用する。用途はおもに練炭や電力用炭,原料炭への混炭材として利用される。

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百科事典マイペディアの解説

微粉炭【びふんたん】

乾燥した石炭を粉砕して微粉末にしたもの,または炭鉱で掘り出された石炭をふるい分けて微粉末部分を集めたものをいう。火格子燃焼には向かないが,微粉炭燃焼装置で噴霧状に吹きとばしながら燃やせる利点がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

びふんたん【微粉炭 dust coal】

粒度が非常に細かい石炭を微粉炭というが,これには2通りある。一つは,採掘から選炭・輸送などの過程での粉化によって生ずるもの,他の一つは,使用目的のために粉砕してつくるものである。前者は,選炭に際しては粒度0.5mm以下,石炭取引上は2mm以下を微粉とするのが普通である。石炭中の微粉分が多いと,選炭がやりにくく,水分を包蔵して水切れが悪いので,輸送や貯蔵の面では付着によるトラブルを起こす。取引上は通常,2mm以下の微粉の含有率に上限(たとえば30%)を設ける。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

微粉炭
びふんたん
pulverized coal

浮遊選炭法などの終段でシックナーまたは沈殿池で沈降濃縮した、粒径0.5ミリメートル以下程度の非常に細かい石炭のことで、正確な定義はない。用途としては製鉄原料炭、発電用、燃料用などとして用いられる。
 オイル・ショック以降、石炭の効率的燃焼やガス化のために、一般炭を粒径0.2ミリメートル以下程度に微粉砕し発電所における微粉炭燃焼や製鉄所における高炉への微粉炭吹込みとして特殊なノズルから炉内に吹き込まれるようになった。[荒牧寿弘]

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世界大百科事典内の微粉炭の言及

【石炭】より

…〈組織分析〉は近年,コークス工業で原料の配合について考える場合の重要な手段となっており,今後はさらに石炭の液化やガス化の特性との関連づけで重視されるようになると考えられる。 石炭を燃料として使う場合,塊でストーブやストーカー式ボイラーでたくことは少なくなり,近年は微粉炭燃焼が主流である。また液化などの処理のためにも,微粉砕が必要である。…

【選炭】より

…この選択破砕・分離のためには,ブラッドフォードブレーカーと呼ばれる破砕・ふるい分け装置が用いられる。またその過程で0.5mm以下の微粉炭は分級され,別系統へ送られる。粒度0.5mm以上の石炭は,そのまま,あるいはさらに2~3の粒度群に分けられたのち,選別される。…

※「微粉炭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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